漢方の「白頭翁」について

参考文献から検証

【「大辞泉」 松村 明監修 小学館 1995】の「白頭翁」
@しらが頭の老人。白髪の老人。Aムクドリの別名。Bオキナグサの根。漢方で、乾燥させたものを下痢止めに用いる。

【「薬草カラー大図鑑」 井沢一雄著 主婦の友社 1992】
オキナグサの根は全草とともに「白頭翁」の名で薬にする。発汗、解熱剤として、また下痢のときなどに用いられるほか、漢方では、「白頭翁湯」という処方で用いられ、熱性下痢に著効がある。

【「意釈神農本草経」 浜田喜利、小曾戸丈夫共著 築地書館 1987】
白頭翁はキンポウゲ科の多年草、ヒロハオキナグサ 白頭翁 Pulsatilla chinensis (Bunge)Regel の根である。 白頭翁の味は苦で、気は温である。・・・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・・・ 白頭翁は一名を野丈人、または胡王使者ともいう。
【解説】白頭翁というのは、この草の根に近い処に白茸があって、その状態が白髪の老人のようだから、この名がついたものという。 和名は広葉オキナグサの意味で、オキナグサは翁草、つまり、果時の状態を白髪の老人にみたてたものである。 学名の Pulsatilla はラテン語の pulso (打つ、鳴る)に由来し、この属の植物の花の形を鐘にたとえてつけられたもの。chinensis は中国のという意味である。 ヒロハオキナグサは、四川、湖北、陜西、江蘇の各省と、華北・東北地区にあり、朝鮮・ソ連にも分布する。 日本には同属植物のオキナグサP.cernua Spreng.と、ツクモグサ P.nipponica (Takeka) Ohwi があり、オキナグサは本州・四国・九州に。ツクモグサは本州(中部の高山)・北海道に分布する。 オキナグサとツクモグサは、根出葉(2回羽状複葉:3出複葉)、萼片の内面(暗紫色:淡黄色)、花柱の羽毛の長さ(3〜4mm:0.5〜1mm)やその色(灰白色:黄褐色)などで区別できる。・・・・・<後略>・・・・・

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