frower2019年  7月のフィールドノートから

*7月13日 奄美市大瀬海岸、あやまる岬
 奄美大島はようやく本日梅雨明けを迎えた。7月13日の梅雨明けは、史上3番目に遅い記録だとか。今日は緑が丘小学校で野鳥観察会が予定されている。その前に
大瀬海岸に寄ってみたところ、コアジサシに交じってカモメが1羽。と思って双眼鏡でのぞくと、カモメではなくハシブトアジサシだった。カモメと間違えたのは頭部の黒くな
い冬羽だったから。この時期に冬羽って、いったい。シギの姿もちらほら。アオアシシギ2羽にアカアシシギ1羽。そしてもう1羽は、コアオアシシギかと思ったら、足の色が
黄色く、背中のもようがタカブシギっぽい。どうやらコキアシシギのようである。2年前の秋に小湊に出たのは足の長いタカブシギということで決着がついたが、今回の個
体は初列風切の突出も確認でき、コキアシシギで間違いないだろう。
 緑が丘小での観察会が終わった後はあやまる岬近くのベニアジサシとエリグロアジサシの繁殖地へ。岩礁に両種が座りこんでおり、どうやら抱卵中のようだ。近づくと
警戒した親鳥たちが上空を旋回する。繁殖妨害にならないように気をつけて、2分間でおおまかに卵の数だけを確認した。


▲真夏なのに冬羽のハシブトアジサシ。


▲背中の模様はタカブシギのようだが……


▲この足の長さと色! コキアシシギだ。


▲夏空にアジサシはよく似合う。



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