frower2019年  5月のフィールドノートから

*5月7日 ホノホシ海岸
 全国鳥類繁殖分布調査でホノホシ海岸を訪れた。この辺で繁殖しているのは、イソヒヨドリやヒヨドリ、メジロくらいかなと思ったが、アカヒゲやアカショウビン、セッカ
がさかんに鳴いている。エビ養殖場ではダイサギやクロサギがエアを物色中。海際には渡りの途中のキアシシギの姿もあった。調査終了間際、野太い声がするので
なにかと思ったら、なんとヒシクイではないか。人を恐れるでもなく、悠々と草の実を食べている。こんなところで道草食っていないで、はやく繁殖地へお帰りなさい!


▲水面に飛び出た石の上で休憩するキアシシギ。


▲人を恐れるでもなく、草の実を求めて歩くヒシクイ。


*5月19日 奄美市笠利町
 奄美大島での繁殖鳥類調査で笠利町を回る。コールバックをしても、さすがにオオトラツグミやリュウキュウキビタキは鳴き返してこないが、オーストンオオアカゲラは
案外多く分布しており、反応もいい。アカヒゲとルリカケスも広い範囲で確認できる。他には、ズアカアオバト、キジバト、アカショウビン、サンコウチョウ、ヒヨドリ、ハシブト
ガラス、シジュウカラ、メジロ、セッカ、イソヒヨドリ、スズメ、リュウキュウツバメなど。ミフウズラの声は確認できなかったが、きっといるはずだ。どのくらいの生息数なの
か、増えているのか減っているのか……実態のわからない鳥だ。


▲口の中が黒くなった繁殖期のセッカ。


▲もうすぐ巣立ちという段階のオーストンオオアカゲラのヒナ。



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