タップの立て方

ボール盤です。幅が10cmほどの材料を挟んで固定するフラットバイスが付属していますが、写真の
ように大きくて重いプレートはボール盤のテーブルに載せて左手で押さえて開けても大丈夫ですが、
軽い材料は反動に十分注意が必要です。
穴が斜めだと、タップで修正することは不可能で、ネジも斜めになってしまいます。 材料が薄い時は
電動ドリルでもあまり問題になりませんが、出来ればボール盤で開けたいところです。 材質によって
最適な回転数がありますので、ボール盤本体で調整します。このタイプはベルトを付け替える方式で
す。あけた穴は面取りをします。これは大き目のドリルを手に持って穴の入り口に当てて回せばOK
です。
材質が金属だと最初から手強いのではと思いがちですが、アルミだと送りハンドルをゆっくり押し込ん
でいけば軽いタッチですーっと穴が開いていきます。
今回はタカハシに使われているM8のネジなので下穴用のドリルは6.8mmを使って穴を開けます。

M8 1.25mmピッチ 先(さき)タップ中(なか)タップ上げタップの3本セットとタップハンドル。
M6以下は、中タップだけで済ませてしまうのが普通です。

タップを立てるときに使うタップドリルオイルです。自転車のチェーンに塗るような機械油でも大丈夫
です。

オイルを垂らしてタップを回しながらねじ込んでいきます。タップの回転が途中で重くなりますので、
その場合、少し逆に回せば先に進めます。 だいたい1回転したら半回転戻すということを繰り返し
ながら最後まで通します。これを先タップ、中タップ、上げタップの順番で進めます。M8くらいだと先
タップだけで8割がた仕上がります。
ここで一番大事なのがタップを穴に真っ直ぐ立てて、押し付けながら右に回してネジを噛ませま
す。
ここで斜めに噛ませてしまうと、いくら穴が垂直であっても、ネジが斜めに開いてしまいます。

切り粉を除いてM8のネジをねじ込んだところ。何の抵抗もなく、しかししっかりと入っていきました。

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