下の二回の観測から得られた画像データを書き込
んで伴星の位置の変化を表してみた。
この6年間は角距離が1″以下だったのでFS102で
は観測不可能だったが、今年になってやっと1″を
超えたので楕円形ではあるが、その位置を確認で
きた。

今回も6年前と同様に楕円形に見えた。この間に
位置角が220°ほど変化している。

ポリマという名のおとめ座一番の重星。完全には分離
しなかった。
下のデータでは2002年で1秒角ほどなので上のような
状態で見えたのが納得できる。

年   位置角 角距離
2002.50 242.09 1.020
2003.00 236.15 0.875
2003.50 227.72 0.755
2004.00 215.97 0.628
2004.50 198.05 0.496
2005.00 168.07 0.381
2005.50 123.62 0.350
2006.00  85.79 0.439
2006.50  63.73 0.580
2007.00  50.47 0.726
2007.50  41.61 0.866
2008.00  35.15 0.997
2008.50  30.17 1.121
2009.00  26.15 1.238
2009.50  22.81 1.349
2010.00  19.97 1.455

2008年でいよいよ1秒角に回復したので、そろそろ
10cmアポで見どころになりそうだ。(2008年3月)

FS102では9年ぶり、ニューロンから2年ぶり
のスケッチ。角距離は1.7秒ほどであるが
シーイングがよくて簡単に分離できた。
正立プリズムを使っているので、左側が北に
なっている。