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道路越しにクレーンで吊り上げます

高校生のお兄ちゃんもじゃがいも収穫の手伝いをしています

おじいちゃんと子供だけではきついので木村さんも応援しています

コンテナで20キロのじゃがいも

袋のひもを締めています


 2003年3月15日〜16日にかけて、奄美大島のお隣の徳之島に行ってきました。メロン農家の木村さんとお話をするためです(奄美メロンはこちらをご参考ください

糖度15度完全保証の奄美メロン
糖度15度保証の奄美メロン

 木村さんとパートナーの里見さんは、毎年12月に美味しい奄美メロンをお作りになるのですが、今年はいろいろと事情があって、木村さんのメロン栽培が本当に難しくなっています。この事をお知らせしますね。

 奄美大島〜徳之島は距離が近い事もあって、船で渡ります。普段は奄美大島の名瀬港〜徳之島の亀徳港の航路を利用するのですが、今回は時間の関係もあって、瀬戸内町の古仁屋港〜平土野港経由で、徳之島に行きました。

 徳之島では、この時期(3月〜4月にかけて)、農業が1年でもっとも忙しい時期です。サトウキビの植え付けとじゃがいもの収穫が重なる時期です。土日ということもあって、行く先々で、畑では大人も子供も、家族総出で収穫や植え付けをしていました。

サトウキビを植えるためにきっているところ
土日は子供たちも加勢しています
家族総出でサトウキビの植え付け

 徳之島の平土野港に到着したら、さっそく、木村さんが迎えに来てくれました。左の写真にあるように、じゃがいもの収穫が忙しいときは、木村さんはトラックを出して、収穫したじゃがいもの運搬をします。

 クレーンで吊り上げているじゃがいもは1袋で大体600キロほど。徳之島でも、やはり若い農家さんが少ないので、木村さんのようにじゃがいもの運搬をしてくれると、みなさん、本当に助かります。

 私たちが徳之島に行った日も、お昼過ぎの3時ごろから、大体10トンほどのじゃがいもを、徳之島中(徳之島町/伊仙町/天城町)を回って集荷しました。

平土野港その1


吊り上げています

この袋で600キロほど

収穫に疲れた子供が木村さんのところに話しに来ました

急斜面からじゃがいもを持ち出します

クレーン操作もなれたもの

ぎりぎりまで積むために調整しています。


 「やっちやば通信」などでもお知らせしましたが、木村さん、奄美メロンの栽培が今年は困難です。

 1つは、今まで借りていた天城町のハウス施設が貸借期間を迎えて返還する事。もう1つは、2月の強風で竜巻が発生して、もともと木村さんが持っていたハウスのうち、10アール分(2棟分)のハウスが倒壊した事。

 これらの事情で、木村さんの奄美メロン、例年(約30アール)の6分の1程度しか栽培ができなくなりました。

 もちろん、木村さんや里見さんも状況を説明して、せめて町のハウス施設を1年でも延長して借りれないか交渉していますが、公共の施設でもあり、一農家さんだけを優遇すると言うのは問題がありますので難しいです。

 もともと町のハウスの貸借期間が終了することは分かっていたので、こたえたのは、竜巻で骨組みごと倒壊した10アール分(メロンの玉数にして約1600玉分)のハウスです。

倒壊したメロンハウスのあと 
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 少しお話しますね。奄美だけでなく、全国の農村でも同じだと思うのですが、子育ても終わって、定年退職されたあとで、老後の楽しみとして、ゆとりを持って農業をされる方を除いて、ほとんどの農家さんは、自分の得意な作物と、回転の良い作物などを複合して生計をたてるものです。

 木村さんは奄美メロンが専門分野で、その他にパッションフルーツとマンゴーなどを組み合わせて、さらにじゃがいも・さとうきびなどで補いをつけます。

 私の父も、よく言っていたのですが「農業と、今の経済システムは、なじまない」ものです。生活するのに支払いは毎月必要で、農業の収入は、年に1度と限られますから、ある程度の体力がないと、特に(これから子供が生まれ、育てていく)若い世代の農家さんは続かないのですね。

 天城地方では、10年ほど前はメロン農家さんが30名以上いましたが、今では7名ほど。それぞれの栽培面積も減少しています。みなさんもご承知のように、メロン栽培は難しいものです。土壌障害が出ると、一晩でハウスのメロンが全滅することもめずらしくありません。

 メロンは作るうえでのリスクがあるうえに、すべての奄美の果物もそうですが、限られた島内消費だけでは需要と供給のバランスが取れるわけもなく生産される方が増えると価格が低迷します。低迷というよりも大暴落と言ったほうが良いかも知れません。

 島外出荷の柱である系統出荷も効果は薄く、たとえば、昨年の徳之島のパッションフルーツは系統出荷では1キロ1箱で農家さんの手取りは500円ほどです。パッションフルーツが全国的には(青果市場では)評価されにくい果物であるといっても、もっとなんとかならないのかと私自身、歯がゆい思いを持っています。

 難しいのですが、でも、やはり、今までの流通では、少なくとも奄美の果物は一時的に盛り上がることはあっても、数年でピークを迎え衰退していく方程式から抜け出せないと感じています。

 私はインターネット販売に賭けています。奄美の果物が、将来的にも発展しトロピカルフルーツの産地として、確固たる立場を築くのは、今までの流通ではなく、より消費者(買い手)のみなさんと産地(作り手の農家さんや売り手の私)との距離が近いネット販売しかないと信じています。

平土野港その2


この日最後の集荷でした

サトウキビを植えるために耕した木村さんの畑

ちょうど花がさいたニガウリ

メロン栽培のためにニガウリの両脇は充分にあけています


 残念ながら、木村さん、今年は奄美メロン、難しいです。とはいえ、いつまでもハウスのあった畑を遊ばせているわけにはいかないので、ちょうど、私たちが徳之島に行った翌日にサトウキビを植えました。

竜巻被害について
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 ハウスを建設するのに、3名以上の農家さんが生産組合のような形をつくり、なおかつ3人合計で30アールのハウスを建てるという条件をクリアすれば、補助が頂けます。来年にむけて、クリアしなければなりませんが、木村さんは頑張ります。

ハウスをつくるために必要な条件など
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来年にむけて
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 たしかに木村さんの状況は厳しいです。前述のとおり、メロン農家さんが減っている中で、果たして補助が受けれる人数が揃うかどうかも分かりません。が、木村さんと里見さんにとって、奄美メロンに対する思い入れは強く、なんとしてでも、状況を改善したいと願っています。都度、みなさんに状況をお話ししますので、彼らの事、奄美メロンのこと、忘れないでくださいね。

 左の写真の下から2枚は里見さんのハウスです。ニガウリを植えています。5月頃までニガウリを栽培して、その後、メロンに切り替えます。連作障害をさけるためにも、メロン → 他の作物 → メロンといった風にしています。

 数は少ないものの、今年も12月には、美味しい奄美メロンをご紹介しますので、どうぞ、ご期待ください。

奄美メロンの里見さん、花嫁さんの募集中(^○^)

植えたサトウキビに土をかぶせる木村さん


最後に:
今回の徳之島行きにあたって、本当に多くのみなさまから、木村さんへのエールをお寄せ頂きました。心からお礼申し上げます。有難うございました。土曜の朝までに頂いたメールはすべてプリントアウトして、木村さんにお渡ししました。また、それ以後に頂いたメールはFAXでお届けしています。みなさまからのメール、木村さんも大変感激しており、みなさまに「お礼を伝えて下さい」と頼まれましたので、この場を借りてお礼申し上げます。

このように全国のみなさんと産地とが距離を縮めることができるのは、ネットの醍醐味だと感じました。
本当にありがとうございました。

平成15年3月19日
前田 守一

平土野港その3

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