2002年度 基本方針
第27代理事長 長島俊紀

スローガン

心世紀、日本人として忘れかけた心と共に わかちあう感動!!わかちあう未来!!瞳輝く子供達のために・・・。              

日本青年会議所が誕生して半世紀、私達さつま出水青年会議所(LOM)が産声をあげて27年目を迎えました。「明るい豊かな社会を築き上げる」ことを目的とし、今までにおこなってきた様々な事業は先輩方を含むその時々の背景、JCが掲げる“未来絵巻”の提唱でありました。今尚、手法は多様になっていますが、その理念は変わることなく伝統として構築されています。こうして現在のJCがありますのは、地域の皆様方を始め、関係諸団体のご協力とご理解、時代の先駆者とならんことに希望をつないでこられた先輩方のご努力の賜物です。心より感謝し、お礼申し上げます。 幼い頃に憧れていた21世紀。そこは争いのない便利で快適な未来都市。夢を描くとき 希望と安心という裏付けが誰しも心の中に存在したはずです。しかし、新しい世紀が初ま つてみると、異常とも思えるような無差別犯罪や少年犯罪など、次々とおこる犯罪。また、景気回復の見通しもつかず、リストラ、倒産という不安要素を多く抱え、方向性すら不明確な混沌とした状況であります。  昨年の教育現場で起きた事件や幼児虐待のように、本来一番守られるべき子供たちを不幸な事件に巻き込んでしまうのは、あまりにも悲しい現実です。  感動することや器量を忘れた若者、自分のことしか考えられない孤立した大人の多い社会では、子供たちの真の明るい笑顔や地球規模の美しい環境は守れません。  また、ITというスピーディーでグローバルな情報処理をも可能にした今日、目と目を合わせて会話する、この上ないコミュニケーションの機会は確実に少なくなりつつあります。経済効果や生活に活用していく利便性に感謝しながらも、通信機器だけに頼り心の触れ合いの大切さを薄れさせている一面も見逃してはいけません。ITの時代に生き、それに振り回されない21世紀を生きる若者の育成も大切なことのひとつでしょう。しかしながらIT技術は、昔から夢見てきたことが現実になった一番の形かもしれません。人としての心とモラルをもって携わっていけば、更なるコミュニケーションは可能ですし、有益な情報交換やノウハウを伝えあう有効的な手段になりうるのは間違いありません。ITに精通しながらもそれを制御する善意的な精神をもって関わっていきたいものです。  しかし、混沌とした昨今、新世紀の明るい光もあります。”自由”という言葉を無秩序に振りかざし、自己中心的に行動してきた人々が少しずつ築いてしまったこの社会の中で、最近、NPO(非営利団体)NGO(非政府団体)にみられるように、地域の発展や福祉活動、医療、環境保全のために多くの人々が力を合わせて頑張っておられます。自分の出来る場所で、自分の出来る範囲で個性を社会へ還元し、自分の生きがいとしても感じながら楽しく活動されています。少子高齢化社会となりつつある中で、少しでも豊かで自然なままに、またバリアフリーの社会を目指すなど、より良い社会を再構築する懸命な取り組 みは始まっているのです。これがまさに行政主導から民間主導へという次世代型のまちづくりなのです。  今や、地域主権の時代でもあります。JCにおいてもLOM主権といえるでしょう。「自分たちのまちは自分たちの手で」故郷(出水)に対する誇りと愛着を根底に“勇気と情熱そして団結力”から産まれる人間力を生かしながら取り組んでいきたいと思います。 人、それはまさしく個でありますが、社会のことを自分のこととして考えられる〜個と 公の調和〜が出来るとき、個も社会も新たな成長が出来、活力・知力のみなぎる人間力の開発にもつながると確信しています。  この現代を生きるために、人間として、経済人として、そして子供を守る大人として個々の意義と責務を今一度見つめ直し、自分の存在価値や責任を再認識してみましょう。そして、先人が変革を求め幾度も立ち上がってこられたように、私達も青年としての気概を起こし、新たな一歩を踏み出すべきではないでしょうか。  そこで、私達さつま出水青年会議所は、27年間の歴史の中で、地元に密着した活動をおこなって参りましたが、まず一人ひとりがJayceeとして成長し地域に有益な人材になる向上努力は勿論のこと、青年としてどう未来を創造し、次世代へ提供してあげられるか、まず個を見直すことから始めたいと思います。そして、自己確立のできる社会を目指すために、今、自分のいる様々な環境の中で何が出来るのか、何をすべきなのかを模索し目標を掲げ、実現へ向けて努力しなければなりません。更に、故郷(出水)にとり利益を還元していける団体として発展し、尽力をつくしていく時期にきていると考えます。公益法人としての立場を広く地域に認知され期待して頂くためにも、これまでのJC活動で培った様々の経験をいかしながら、新たな夢を求め挑戦し、目に見える市民参画型の活動を展開させ感動を共有していきたいと考えます。  最後に、今日の活動が出来るのは職場や家族の理解と支援があるからです。そのことを忘れず自分のためになるように前向きに努力し、廻りの人々に還元します。そして、団体の枠にとらわれることなく、他団体の方々や行政の方々、地域の人々と一緒になってこの美しい環境に包まれた出水の未来や、次世代を背負う子供たちのためにも頑張っていけることを心より望みます。 地域社会、職場、家族、夫婦、親子、そしてJC・・・・どんなつながりの中にも一番大切なのは人としての心の絆と感謝であり、思いやりからなる共生ではないでしょうか。 ”心のバリアフリー”この想いをもてば子供たちの輝く瞳のために出来ること、愛する自然豊かな故郷のために出来ること、私達の目指すべき平和への道がまたひとつ開かれるように思います。  さあ皆さん、出発です。「心世紀、日本人として忘れかけた心と共に・・・。」 今後共、更なるご協力、ご鞭撻の程よろしくお願い致します。

基本理念
自己確立が出来、夢や希望のもてる安全で美しい環境の実現
フラットな心の絆と、思いやりからなる共生の創造

基本方針
個を見つめ直しJaycee(個人)からJC(団体)へ
地域・職場・家庭への還元
他団体とのバリアフリー的友好

活動方針
心ある“オンリーワン”の故郷(出水)づくりの推進
心ある人間力開発の推進
心ある子供たちの健全育成の推進
心ある組織づくりと会議充実の推進
心ある会員拡大の推進