1アマへの道

これが憧れの1アマ従事者免許だ!

1999年8月期は電信のみの科目合格だった。12月は子供の発表会と重なってしまったので 今回、00年4月期に学科を受験することにした。






 1月11日
 受験申請書と既出問題集を購入
 「1・2級ハム国試問題集(CQ出版社 JA1MKS野口幸雄著 1,800円)」
 注記)
「第1級解説つき問題集(CQ出版社 JA1MKS野口幸雄著 2,625円)」
は8月の時点で購入済であり今回購入時に見たら同じものだったので上記問題集の方を購入した。 しかし、解説がない問題だけのものなので、いきなりやっても無理と判断し、8月期で使用した「解説つき」から勉強していく事に決めた。
 (注:後日使っていて気づいたが、この問題集の中の新規問題にはちゃんと解説が付いている。解説付き問題集と全く数値も内容も同じものは解説が付いていない。) 1月中仕事の合間に少しずつ眺める程度。§1の電気物理の計算問題の練習をする。合成抵抗くらいは解けるようになる。

2月 3日
 受験申請書を提出。試験日は4月2日。

2月 4日
 99年12月期の問題を分析。解説つき問題集に出題された年月を記入。これは2回続けて同じ問題は出ないだろうという読みだが、99年8月の時は、4月と同じ「ゼーベック効果」が出て間違えました。12月期の問題を回答してみましたが法規はなんとか合格点だと思いますが工学はさすがに半分もできませんでした。特に計算問題がネックです。

2月17日
 久しぶりの日記。ほとんどサボっていました。時々は会社で昼休みにやっていますが、まだ1章から抜け出せないでいる。最近はパソコンの事で頭がいっぱいで、会社の行き帰りのJRの中もパソコン雑誌ばかり眺めている。受験票はまだ届かない。

2月22日
 全然進捗無し。これでは前回の二の舞だ。パソコンが決まれば安心するのだろうが・・・。暇な時間は法規を眺めるようにしよう。工学は時間がある時にノートに書きながらやるようにしている。

2月25日
  ついにパソコンを発注した。予算が少しオーバーしたが。これで安心して?勉強に専念できするかな。逆にパソコンで遊ぶ時間が多くなりそうな気がしますけど。う〜む。こりは4月は危ないぞお〜。

3月01日
 パソコンが到着。これで勉強どころではなくなった?今のうちに言い訳しておこうっと。

3月08日
 いかん。このままでは昨年の二の舞です。3月のカレンダーをOutlookで作成し印刷し、それに計画を記入する。工学は2章までは済んでいるので、半導体から後を各章を2日で勉強するようにする。法規も一応日程に組み込んだが、工学の合間に眺める程度で大丈夫だと思う?。平日はなかなか思うように進まないので、週末に集中したいとは思うけれど。受験票はまだ届かない。大丈夫だろうか。交通は昨年同様、JRのつばめで行くことに決めた。ただ、3月11日からのダイヤ変更で西鹿児島発の始発が40分遅れることになったようなので、最終的には受験票が来てから間に合うかの確認が必要。

3月11日
 週末自宅で少し勉強する。先日作った予定表からもう遅れてきている。ここに来て、新しいパソコンのモデムが動かなくなった。インターネットばかりやってないで勉強しろってことかな?反省する。

3月13日
 今週から通勤の途中のJRの中では漫画やパソコン雑誌は見ないで問題集を見ることにする。工学は無理だが法規なら見るだけでも勉強になるし昨年の8月にやっているので半分以上は、今回初めて見ても正解できるようだ。あやふやな所を絞っていこうと思う。夜、パソコンを箱にしまう。修理か交換かわからないが、インストールしたソフトも全て消し購入時の状態に戻してあるので、触ってもつまらないし。夜02:00になったが1時間だけ工学を勉強した。なんだか大学受験の時の勉強みたいになってきたなあ。

3月19日
 工学を引き続き勉強中。昨年の8月の時は数年ぶりに勉強したのでほとんど頭に入らなかったが、今回は1年前にやっているので計算も納得できる程度に理解できるものもあるが、問題を見てぱっと計算式が出てこない。何回も見なおす必要があると思う。

3月26日
 ひと通り、工学が終わった。現在は通勤の途中は問題集の方の法規をやっているが、大体は正解のようだ。工学もこうなればいいのだが・・・。

3月27日
 あと1週間になった。工学を最初から見なおしする。平成10年と平成11年の4月に出題され、平成11年の8月と12月に出題されていない問題にマーカーで印を付ける。(悪く言えば山を張る)同時にこれらを再度実際に計算したりして確認する。まだ、問題を見ても計算式はすぐには出てくるレベルまではいっていない。今週は遅番なので深夜の03:30迄勉強することにする。しかしハイバンドのコンディションが良く、ヨーロッパやアフリカが聞こえるので少し気になる。

3月28日
 問題集で答えを隠してやってみる。解説付きの方はマーカーで印を付けたり書きなぐっているが問題集の方はまっさら。法規は8割程度は確実なので、試験前に再度見なおせば大丈夫だと思う。工学は半分くらいしかできない。わからない問題を重点的に復習する。

3月29日
 問題集は平成9年と平成10年が掲載されているが、この2年間での新規問題というのもある。数値が違っていたり、括弧の場所が違うだけで新規として扱っているようだが、ここも一通り眺める。全く新しい計算式があるのも少しあったが、これが出題される可能性は少ないと判断する。

3月30日
 問題集をやっていて気づいたが、過去の問題のチェックは平成10年から今までをやったのですが、平成9年をチェックしていなかった。パターンから行けば3年前に出て今まで出ていない問題が可能性が高いので、問題の練習を兼ねて平成9年度の出題チェックをする。だんだんと絞り込まれてきた感じがする。しかし、逆に絞れば漏れていた問題が出た場合、全くのお手上げということにもなり兼ねないが。

4月 1日
 土曜日。いよいよ試験まであと1日。今日は仕事だが、合間で勉強する。会社に行く前にダイエーでバッグを買った。布製のショルダー。縁起が良くなればいいけど。筆記用具などを揃える。受験票とJR切符は自宅に置いてあるので忘れないように。熊本駅からタクシーで15分で着けばいいけど、少し心配。明日は04:30起きである。しかし今日は遅番で、帰宅は23:00頃の予定なので、前日としてはあまり良くないパターンです。いずれにしても電信が無いというのは、相当、気が楽です。

4月 2日
 試験当日。朝04:30に起床する。05:30のJRで帖佐駅を出発し、西鹿児島駅に06:00に着く。ここから鹿児島本線でJRつばめに乗るが、出発時間は06:35のため、しばらく駅駅内をウロウロする。まだ売店は開いていない。定刻につばめ出発。指定席を取っていたので座れたが、熊本までは空いていたが、熊本から先は指定席は満杯とのこと。いつものごとく、着席するなり早々に問題集を開いて勉強する。この乗車時間での勉強が非常に頭に入り有効です。朝食はパンケーキを1つ食べてきたが、サンドイッチでも食べようとワゴンサービスを待っていたのだが、自分の所に来た時には売り切れでした。仕方なく、なんとかケーキとかいうのを食べる。朝一番なんですからサンドイッチくらい大量に積み込んでおけよなあ〜、と思いました。
 定刻の8:55に熊本駅に到着。タクシーで労働会館へ。約10分。料金1,000円。9:15には着席する事になっていたのでギリギリセーフ。係官の説明中もひたすら問題集を見る。午前中は工学。半分は予想していた問題が出ていたが、残りの半分の半分は見たことがないような問題、あとの半分は記憶のどこかにあるような問題だ。まずさっと見て公式を問題用紙に書く。実際の計算は後回し。とにかく記憶が消えないうちに眺めてわかっている問題は解答に○をつける。
 11:00過ぎに退席。熊本のEBUさんがホールにいたので挨拶し、一緒に答えあわせ。EBUさんはほとんどできていた。僕は60%くらいが正解で、新規問題が全て?の形として残った。昼食はEBUさんとWFMさんと3人で近くのファミレスへ。午後からの法規はそれほど心配していないので、食事しながら軽く問題集を眺める。EBUさんが「ビールでも飲みますか?」と言われたが、さすがにそこまでの余裕はない。工学が合格点に達していたらあるいは飲んでいたかもしれない。
 午後からのCWの実技の間は会場のすぐ隣の部屋で待機していたが、モールスの音が聞こえてくる。結構早いと感じ た。法規は特に問題なく、わからない問題が2問あったが、あまり深く考えないで適当に解答する。どうせ他は全て正解だろうし。14:30には退席。帰り際、出口で従事者免許の申請用紙を販売していたのでまあ、今回は無理でもいつかは使うし、ということで購入した。後から1アマに合格したローカルの話では、この黄色い封筒は幸せ(合格)を呼ぶ幸運の封筒らしい。って、最初から言ってよね。会場のホールを見渡したが、誰もいないし、知り合いもいないし、EBUさんはとっくに退席していないしで、バス乗り場へ向かう。一人試験を受けた方とお話しながらバスで熊本駅へ。
 15:33のつばめまで1時間近くあったので、書店で立ち読みしたり、おみやげを買ったりした。帰りのつばめの中ではビールを飲みながら西鹿児島駅に着いたのが18:05。日豊線に乗り換え帰宅した。帰宅後、速攻で自分のホームページに問題をアップする。スキャナーがないので全部手入力。問題は概要だけだが、既出か新規か、既出でも計算問題の場合に数値が違っていたかなどをアップした。<問題はこちら>また同時にDXとコンテストのメーリングリストにこの旨を投稿。ひょっとしたら今回試験を受けた人から何かアクションがあるかなという期待があった。

4月 3日
 8エリアの方からメールがあり、今回受験されたそうで、解答はどうかということでしたので、自己解答した結果を送る。彼もほぼ同じ解答ということでこの時点でまだ新規問題の正解が不明だったために、合格ラインのギリギリというところであった。

4月 5日
 8エリアの方から、あるウエッブで試験の解答がアップされているということで、早々チェックする。新規問題の2問があっていた。これで自己採点したら、合格点ギリギリとなった。

4月14日
 まだ結果通知は来ない。別のウエッブには試験問題をスキャナーで取り込んで紹介し解答を載せているところがあっ た<詳細はこちら>が、解答は最初のウエッブと同じだったので、安心する。もう従事者免許の申請書は記入済み。あ、住民票を所得してこないといけないな。

4月17日
 中古でバイクを個人売買で買ったので、登録手続きの為に役場へ行ったのでついでに住民票を取った。これで準備万端。いつでもドーゾってカンジ?。

4月28日
 そして終焉。

 今日からALL JAコンテストだ。今回はJK6SEWのコールサインでFM2に参加する。午前中、近くのお店にパイプイスなどの買い物に行って帰宅したら通知が来ていた。「合格」。思わず腰に手をあてて声高々に笑ってしまいました。自己採点では合格ぎりぎりかな?というところでしたのでホっとしました。すぐに郵便局に行き¥2,000振込み申請書も郵送しました。従事者免許証自体は多分1週間程度で戻ってくると思います。



1アマを取得しても実際に自宅で1KWの免許を取得しようとは考えていません。ここは住宅地で電界強度も弱く、とてもTVIに耐えられないと思います。また、自宅でそんなにハイパワーを出す意味も必要性もないかなあ。しかしながらDXへのここ一発という時にパワーを感じることはあります。とりあえず従事者免許だけで局免は変わらずということになるでしょう。本当の必要性は、JK6SEWさんと一緒に彼の設備で今後、コンテストなどの運用をする時に、リニアを使わせてもらえるというのが一番だったと思います。自分としては、2アマで十分で1アマはいらないと思っていましたが  彼に出会えて1アマの取得という気持ちになり、またその必要性も出てきたのです。大変感謝しています。


<1アマ取得のポイント>

1)電信から合格しよう。

 一発で全部合格できる人はそういません。よほど電信に自信があり試験場で上がらないで事前の勉強も学科だけで電信はテープも聞かないという方だけでしょう。理由はまず電信で落ちるのです。いくら学科に合格しても電信で不合格なら全てパーです。電信に合格すれば3年間の科目免除がありますので、まずは電信だけ合格するように予定を立てましょう。電信が合格できるまでは学科は一切勉強しないつもりで。電信の勉強法などについては、また改めて述べたいと思います。

2)工学と法規

 学科は工学と法規に分かれます。私は工学が苦手で、法規は問題集を眺めただけでなんとなく頭に入りました。これはやはり実際に運用しているので、運用として見た場合には常識的なことが含まれているからだと思います。知識として身についているのでしょう。これとは逆にあまり運用されていないと、見る言葉が初めてだったりして意味もわからず丸暗記ということになりますので、工学と同じレベルになってしまうのかもしれません。

3)工学について

 法規は丸暗記でもいいかもしれません。しかし工学は暗記だけでは応用がききません。つまり計算問題で数値が変えられたり、ある式から求める答えが変わった場合などに対応できないことになります。別ページにあるように私的には既出という扱いにしている問題でも数値が変わっているものもあります。また新規問題の中の1問は、既出問題を暗記ではなく、理解していれば想像できる問題でした。合格する人、不合格の人、多分ラインぎりぎりだと思います。あと1問できていれば合格だった、という方が多いのではないでしょうか。勿論、既出問題を落とすとかなりきついですが、私の今回は既出を2問間違えました。それでも新規が正解でしたのでラインぎりぎりで合格できたのだと思います。式を扱う問題は、自分でノートなどに書き写して計算をしてみましょう。キルヒホッフの方式なども「解説つき問題集」を良く読めば理解できるはずです。同じ問題を何回も繰り返して書いていくと、ある時にぱっと理解できる事があります。一回理解してしまえば、数値が変わろうが楽勝です。

  以下、多分続く??。  
追記:2003/02/16

 CQ誌、2003年3月号に本ページが紹介されました。
 JE1KUCさん、ありがとうございました。
 もし直接このページを開いた方は、私のサイトもお暇ならご覧ください。
 主にコンテストとDX中心なサイトです。

  url http://www.synapse.ne.jp/jh6qil/