雨水利用装置
 これは枕崎市の那木さんのお宅につけた雨水利用装置です。
 那木さんの奥様は、茶道の師範免許を取得され、茶道の教室を開かれる予定です。そこで庭の一部を改造し、鹿威し(ししおどし)を付けました。
 鹿威しに使う水はただ捨てるだけです。水道水だととてももったいないものになります。おまけに下水道に繋がっていると、捨てるだけの水に下水道料金が掛かってきます。
 そこで、雨水利用装置。雨水を貯めて、これをポンプで送る装置です。那木さんのお宅は、倉庫の半分の屋根から雨水を集めますが、これが結構たまるんです。この間の雨のときは、一晩でタンク満杯でした。
 この装置、いくらするのかというと、定価で29万円位です。一番安いもので19万円からあります。
 この雨水利用装置には、雨水導入部にフィルターがついています。
 雨は、空気中のちりを核にしてできますので、どうしても雨にはゴミがつき物です。このフィルターでは小さなゴミは取れませんが、屋根の上にあったゴミとか、苔などは取れます。
 雨水利用装置には、地下式と地上式があります。当社も両方設置した経験がありますが、やはり地上式がいいですね。地下式だと地下タンクのゴミを取るのが大変です。
 さらに何とこの雨水利用装置、最初の雨水はタンクに貯めずに自動的に排水するようになっています。雨はその降り始めが最もダイオキシン濃度が高いのです。
 那木邸の鹿威し。この日はあいにくバルブを閉めてあって、水の流れる様子が分からず。でもこの間は、いい感じで出てたんです。
 那木さんも喜んで下さって、生徒さんに宣伝してあげるからねと言って下さいました。お客様の喜ぶ顔が見れる仕事っていいものです。