今、人気がある人工の第3の歯という「インプラント」とは何だろう?
インプラント(人工の第3の歯)とは

 生まれて幼児の頃に生える歯は第1の歯、乳歯と言います。
乳歯入れ替わる大人の歯は第
2の歯、永久歯です。
歯がむし歯や歯周病で抜けると歯の代用として入れ歯を入れますが、
入れ歯では満足にかめませんし、いろいろな問題が起こってきます。

歯科医療の目覚しい発展で、現在は、「インプラント」という第3の歯まで作ることが
現実になりました。

インプラントとは、あごの骨と親和性がある丈夫な金属を、
無菌的にあごの骨に植え付ける歯科の、先端技術の治療のことです。

インは英語で「中に」という日本語ですが、プラントは「植えつける(あるいは生産する)」
ということです。

天然の、自まえの歯の代用となる金属(チタンという金属が主流ですが)の人工歯根を、

本体のほうはあごの中にしっかりと固定、上のほうは口の中に出します。
2ヶ月後に、口の中に出た金属部分に、

取り外す必要のない鋳造冠という金属の歯をかぶせ、かみ合わせを回復する治療です。

また、元、取り外す針金付きの入れ歯を入れていた場所にインプラントをして、
今度は固定式のブリッジというができますから非常に快適になります。
と言うことは、外して掃除するのもおっくうでしゃべりにくかった取り外しの入れ歯も、

インプランとすることでもういらなくなるのです。
このインプラント治療の歴史はもう30年以上もなっていて、素晴らしい成績が得られています。

条件が合えば80歳の高齢者までインプラントはできます。

不安定で動き回る総入れ歯を、しっかりと固定させるインプラントの方法も実施されています。

インプラント治療は、最先端技術ですからもちろん保険はきかず、自由診療となります。

優れた技術や、高価な材料や設備が必要ですから、
今後も保険で適用されるということは全くありません。

 
      



このような患者さんにインプラントをお勧めします


このような患者さんにインプラントはおすすめします

*入れ歯(義歯)がガタついたり、気になって食事がまずかったり、
また、思うようにかめずに食べるものが限られてしまった人。

入れ歯が動くため、発音や発声がおかしくなり、しゃべりにくくなった人。

 先生などの人前でよく話さなければならない職業、調理師、
タレントなど職業的にも入れ歯では困る人。

いればを入れることが精神的にも負担になっている人。

事故などで歯が折れたり、抜けたりしてしまった人。

  取り外しの入れ歯がおつくうで、固定式の入れ歯にしたい人。

美容的にも、従来の入れ歯ではなくて、自然な外観や表情が天然の歯そっくりな治療を望む人。

カラオケや詩吟、唄いなどを、もっと上手に歌いたい人。

インプラントのQ&A(インプラントへの疑問にお答えします)

Q:インプラントを入れる治療は痛いですか? 後で腫れますか?
A:インプラントを入れる場所だけの、痛くないように局所麻酔をしてからインプラントを入れる治療をしますので、ほとんど痛みは感じません。治療後に痛み止めを飲まない人がほとんどです。
患者さん本人もビックリするくらいです。

腫れはほとんどが出ませんが、もし腫れても1〜2日でおさまります。

Q:治療の時間はどのくらいかかりますか?
A:治療時間は、大体30分〜45分くらいかかります。
それでも、この時間は充分にゆとりを取ってある時間です。

というのは、急がすに、確実にいい治療ができるように時間にゆとりをとっています。

Q:インプラントは誰でもしてもらえますか?

A:治療後の手入れが重要です。ですから、手入れがルーズな患者さん、
定期検診を守らない患者さんには行うことはできません。

また、身体が健康でない場合、インプラントはできないこともありますので、
歯科医師と充分に話し合うことです。

喫煙者では失敗する例が多いですから、禁煙してから受けるべきです。

Q:治療の成功率はどのくらいでしょうか?
A:成功率を分析するために複数の病院で、1003人の患者さんに、計2359本のインプラントを入れ、

8年間に観察して経過を見ていきましたが、
90%
以上が全く何の問題もなく機能しつづけておりました。
市来歯科では、もう30年もインプラントを手がけてから多くの症例を経てきましたが、
成績も90%以上であり、最初に治療した方も、必ず定期健診に訪れていらっしゃいます。

現在、九州大学の歯学部病院で、特にこのインプラントを行っている科で勤務・研究している、
院長の娘の市来利香は、
インプラント・アドバイザーとして相談に応えることが可能です。


Q:インプラント治療に年齢の制限はありますか?

A:最低年齢16歳で、これ以下の年齢ではあごの成長が続いていますのでできません。

最高年齢は今のところ上限はありませんか、医学的、解剖学的に条件が整っていれば

誰でもインプラント治療を受けることができます。

Q:以前、歯槽膿漏の人で、ドテの骨が低くなっているからインプラントはできないと聞きました。
どうなんでしょうか?

A:インプラントの開発の結果、歯周病で抜かれた場所のドテ骨がやせていても、
インプラント治療はほとんど可能となりました。

しかし、中には不可能な例もあります。また、歯槽膿漏がある口の中は感染しやすいので、

残っている歯の歯槽膿漏が完治していなければできません。
歯科医師にしっかりと診断、治療をしてもらって

上手なブラッシングを身に付け、習慣にすることです。

Q:以前の自分の歯と同じようにかむことは可能でしょうか?
A:インプラントは、本体があごの骨の中にしっかりと固定されていて丈夫な土台となっています。

たくあん、せんべい、あわびの造り、スルメなどほとんどのものはしっかりとかめます。

以前の自前の歯以上かも知れません。
しかし、自前の歯の時ような歯根膜といわれるショックアブソーバ(緩衝装置)

はありませんので、最初のうちは、あご全体に力がかかりすぎる感じがしますが、
すぐに馴れてきます。


Q:インプラントを長持ちさせるには、何かこつがありますか?
A:外に出ているインプラントの首の周りに着いた歯垢を、毎日入念にブラッシングして
徹底的に除きます。
これを。プラークコントロールと言います。

インプラント部分の歯ぐきの状態は常にチェックする必要があります。

必ず定期検診を、治療を受けた歯科医院で受けることです。
というのは、最初からデータは保管されていますし、

少しでも感染が発見できれは゛すぐに、悪化を最小限で食い止めることができるからです。




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