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2001/3/19

昨年上回る41羽を確認オオトラツグミ一斉調査
名瀬市でオオトラツグミのさえずり調査

絶滅が心配されている奄美固有種の野鳥で国の天然記念物にも指定されているオオトラツグミの「さえずり調査」が18日早朝、名瀬市から住用村、さらに宇検村にかけて行われ、41羽の鳴き声を記録しました。

オオトラツグミのさえずり調査は奄美野鳥の会が希少種保護の機運を盛り上げようとボランティアを募って毎年繁殖期の今の時期に行っているものです。

今回は県外組を含め、107人が参加し名瀬市金作原や宇検村赤土山、住用村神屋など5ヵ所で、朝5時過ぎから一斉調査に入りました。

調査は2人1組になり、4キロを歩きながらさえずりの位置と時間を記録するルートセンサス法を採用し、調査の結果、去年より15羽多い合わせて41羽のさえずりが確認されました。

オオトラツグミは、環境省のレッドデータブックでは最も絶滅の恐れが高い種類に分類されており、環境省では今年2月から種の保存法に基づく保護増殖事業に入っています。

ソース:MBCニュース