PC-9801F nostalgia

Fig. 1 これはポンコツのパソコン(8086/8MHz)で MS-DOS Ver2.11 を走らせ、懐かしの Super Depth を起動している写真ではない。
 PC/AT 互換機に変身した PC-9801F であり、PentiumV 866MHz 上で Windows Me を起動し、更に 98Emulator を走らせ、その上で MS-DOS Ver5.0-H を起動し、更にその上でやっと Super Depthが起動しているというややこしいシステムの写真なのである。
 故にこのマシーンを PC-9801F nostalgia と命名した。仕様は以下の通りである。
 マザーボード; Epox 製 3VCA/SOCK370。何でも後輩が購入はしたものの使い物にならないと言って只でくれた代物。確かにオンボードのサウンドカードはいかれていたがその他は正常に動いた。
 CPU; PentiumV 866MHz/133System Bus(PGA)。
 メモリ;PC-133 SDRAM 128MB、保証無し品。
 ビデオカード;nVIDEA RIVA TNT2 M64、なぜか異様に安かった。
 サウンドカード;X wave-4000、オンボードのサウンドカードが壊れていたため、その辺で一番安かったものを購入した。
 HDD;家電ショップで売れ残り、かなり値引きがしてあった、ATA66 対応 20GBハードディスク。
 FDD;2モード保証無し品。
 CD-RW;Caravelle、RW-4416FBS/K(CD-RW 4×、CD-R 4×、CD-ROM 16×)、随分以前に購入したもの。当時は結構高価だった。
 CASE;パソコンショップのジャンクコーナーで見つけた PC-9801F、500円。
 電源;南方の国で生産された謎の 250W 電源。
 キーボード;nostalgic にアレンジした 98キーボード。
 キーボード変換器;10KCV98VC ((株)テンショウ)、AT/PC 互換機で 98 キーボードをダイレクトに使用するための必須アイテム。
 
Active Speaker;パソコン本体から直接音がでるのが 98であるため、無理矢理に本体内に閉じこめた。

 

 改造工程 (画像をクリックすると拡大します。)
@まずは電源スウィッチの改造から。マザーボードが Full Size ATX であったため、先ず、既存の電源スウィッチを分解し、ボタンを押すごとにオンとなるよう内部のフックを外した。
Aマザーボードの入れ替え。既存のマザーボードを除去し、
3VCAを乗せた。
B電源の設置。電源は 250W の為かなり大きい。所定の位置には設置できず、コードを引っ張って、ケースの前左方に設置した。旧 98 のケースに PC/AT 互換機を入れている人は多いが、CD-ROM や電源が大きいためケース内に納めるのを諦めている人もよく見かけるが、何とかすれば大概収まるので諦めないで欲しいものである。(なんのこっちゃ!)。(下図)

Upper2.jpg (35021 バイト)  Fig. 2 変則的であるが左前が電源、中央が CD-RW 、右端が、ばらした Active Speakerが収まっている。マザーボードや CPU 等は殆ど見えない位である。この小さな筐体に Full Size ATX 、250W 電源とよくこれだけ収まったと我ながら、感心している。2個ある5インチベイのうち、上方に、CD-RW 、下方に FDD を持って来ないと メモリー等と干渉してしまう。尚、ハードディスクは FDD の下に取り付けているので上方からは全く見えない。

Cキーボードへのこだわり。著者は DOS/V キーボードが使えないので、98 キーボードが直接繋げる様に10KCV98VC を内蔵した。10KCV98VC は機械式 CAPS ロックの古いキーボードは使用できないが、それらしく nostalgic な雰囲気を出すために、比較的新しいキーボードのボタンを茶色の古いものと交換して使用した。

10KCV2.jpg (20757 バイト)   
  Fig.3 10KCV98VCの実物の写真。小さな箱であるが、威力は絶大。ドライバも不要で、Windows Me でも問題なく使用できる。これさえあれば、旧 98 から DOS/V 機への乗り換えも楽である。(テンショウ株)。

D背面の改造。

Back.jpg (15146 バイト)


 Fig. 4 C バスと IO ポートパネルの変更は仕方ないところであるが、なるべく原型を残した。

 

ECD-RW と FDD の蓋の改造。フロントの5インチベイのギミック。
  PC-9801VX Revenge や PC-9801VX Revenge Uでは CD-RW と FDD はそのまま5インチベイに取り付けていたが、しーど君も言われているようにちょっと外観にそぐわない.。全く氏と同感で今回は氏のホームページを参考にしてこれらの蓋も改造した。

Tray2.jpg (24751 バイト)


 Fig. 5 5インチベイ上段。CD-RW のトレイ蓋を 5インチ FDD の蓋と取り替えた。トレイ排出のスウィッチは蓋を貫いたピンを押すことによってオンになるようにしている。

 5インチベイ下段。 5インチ FDD の蓋を前方に倒して開くと 3インチ FDD が現れる。フロッピィディスクの出し入れが少々不便であるが、今の所うまい方法が見つからない。 下方は   nostalgic 98 キーボード。ボタンを古い茶色のものと取り替えて、1983年にタイムスリップする演出である。
 

 

 今回使用した、重要なソフト集
@Windows Me; 説明の必要はないが、PC-9821 シリーズは動作の対象外となってしまった。
AT98-Next 9.2β; まだβ版の段階だがエプソン製の 98/V が使い物にならなくなった今日、非常に期待される 98 エミュレータである。それにしてもエプソンには腹が立つ。98/V 専用ボードまで買わせといて、大容量ハードディスクや、Windows98、 Windows Me にも対応せず、バージョンアップの気配もない。
BWinHook;  (NIFTY-Serve  FWINAL LIB9 #160)、Shift キーを使わずに CAPS ロックが掛けられるようになる菅沢卓司氏作のフリーソフト。98 キーボードの便利さが取り戻せる。
CSuper Depth;  (NIFTY-Serve FGALAM LIB11 #4)、著者が 98 Emulator の Perfomance を試す時に使用するソフト(画面トップ)。壮大なスペクタルのシューティングゲームで(当時は)、ビープ音だけで音楽を奏でるという優れもの。つまり、白黒の FM 音源なしノートパソコンでも結構遊べた。 現在、Windows 用にリメイクが成されつつあるが、完成が待たれる。

 PC-9801F nostalgia の Performance
Ver,M/B Name,Processor,L1 Cache(KByte),L2 Cache(KByte),VideoCard,Resolution,Memory(KByte),OS,Date,
ALL,Integer,Float,MemoryR,MemoryW,MemoryRW,Rectangle,Text,Ellipse,BitBlt,DirectDraw(FPS),Read(KByte),Write(KByte),Copy(KByte),Drive,Adapter,drivename32201,
"PC-9801F nostalgia",Pentium III 866.55MHz[GenuineIntel family 6 model 8 step 6],32,256,"NVIDIA RIVA TNT2 Model 64",1024x768 (16Bit color),130192,Windows Millennium 4.90 (Build: 3000) ,2001/01/21 08:53,
20502,34817,36583,14158,9928,19045,22200,25561,5317,221,37,13553,18980,36917,C:\20MB,"VIA Bus Master PCI IDE Controller", "GENERIC IDE DISK TYPE46 "

 Quick Reference

  1) (株)テンショウ       ・・・・  PC/AT 互換機で 98 キーボードを使用するには。
  2) PC98Emulator Guide  
・・・・  PC/AT 互換機で 98 用ソフトを走らせるには。
  3) Anex86          
 ・・・・  優れた 98 エミュレータの一つは。
  4)
T98-Next           ・・・・  無限の拡張性を提供する次世代PC9821エミュレータ。
  5) シード君の工作記    
・・・・  PC-98 風PC/AT 互換機を作成するには。 
  6) 悠久館          
 ・・・・  PC-98 で何が何でも DVD ソフトを見るには。

 

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