アマミノクロウサギってどんなウサギ?


 ◆分類
  ウサギ科の哺乳類。
  一属一種で、現存するウサギのなかでは最も原始的な形態を残す
  貴重な遺存種で、生きた化石ともいわれます。

 ◆形態
   体長40〜50センチメートル。体重約2キロ。
   ノウサギより小さく、特に耳と四肢が短い。
   全身黒褐色。
   鋭い強大な爪をもち、急峻な坂を上り下りすることができます

 ◆生息地域
  世界で奄美大島と徳之島だけに生息しています。

 ◆性質
  原生林の谷近くに、樹や石、土に横穴を掘ったり利用したりして棲む。
  ほぼ夜行性。仔ウサギを育てるために、産室は別に新しく掘る。
  仲間同士で、「ピューイ、ピューイ」と高い声で鳴き交わすことがあり、
  高低や回数でコミュニケーションをとっているようです。

 ◆食性
   植物の葉や茎などを食べます。

 ◆保護
  特別天然記念物

 ◆学名
  Pentalagus furnessi
  (1896年にアメリカのW.HファーネスとH.M.ヒラーによって発見され、
   1900年にW.ストーンにより学会に報告されました。