2004年3月の編集日記

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別れの季節
  3.30

奄美では今、別れの季節。各地で転勤、転校、転出の別れの場面が繰り広げられていることでしょう。今夜は、息子の野球部を見てくれた金久中学校の教頭先生が転勤となったため、息子たちに付き添う保護者としてでかい男子4人を引き連れ、港にやってきました。そこではそこここで、学校や職場での別れのセレモニーが行われ、これが島の別れなのだとあらためて実感した次第です。船がでるまで、まだ風が寒いのにテープを握って、マイクを握って校歌を歌ったり、バンザイ三唱したり、チヂンを打ち鳴らしたりと、ホント、みなさん、ご苦労様。でも、感激ですよ〜。こんな場面、都会では絶対みられないでしょうね。耳にピアスした茶髪の男子一行がいましたが、きっと先生が好きだったのでしょうね。最後まで残って万歳していました。口では悪くいうかもしれませんが、心のなかで先生と会話していたように思え、それぞれのドラマをみたような感じです。ついつい貰い泣きしてしまいました。わたしでもこんな感激が残っているのだと妙に安心したり。
 息子はこの先生の助言のおかげで急に野球が上手くなったというので、「いい先生だったなあ」と寂しそう。で、駅伝で頑張れば、もう一回、指宿にいってしまったこの先生にあえるそうで、なんか奮起しているようです。いい師と出会うことは本当に人生を変えるといいます。いい師と出会えるよう、日日是努力なのかもしれません。

新穂花  3.26

年度末までの仕事でアタフタしているうち、はや一週間が過ぎようとしています。まだまだ継続中ではありますが、突然Oさんから呼び出しがかかり、6時からS氏を囲んで会食ということに。いやはや、6時というのは、わたくしたちはまだまだ仕事真っ盛りなのでして、ドタバタしながら、最近リニューアルオープンした久留ひろみさんのお店、新穂花へちょっと遅れて出かけたのでした。と、と、と、ところが遅刻していたために、私に設けられていた席は、ナントS氏の隣り!ギョギョ!!うっそ〜。そ、そ、そんな〜。
 S氏は黒糖焼酎は絶対ロックで飲むべしというかた。それでないと、旨さがわからないというのです。さすがです。そして相変わらず、79歳とは思えぬ迫力あるのみップリ。全国の知事のなかでも最年長とのこと、、鹿児島はやはり長寿県なのでしょう。シマラッキョウとコロコロステーキをつまみながら、10時まで宴は続きました。他のお客さんももちろん、御存知の方ですから、宴の最後ころには、いろいろな方が酔いにまかせて、ご挨拶にみえる。図書館館長がたは、「感激!」と少年っぽいお言葉で、座を盛り上げていました。S氏来島の理由は、天皇皇后両陛下が50周年でこられた時に詠まれた歌を碑にしたため、その除幕式のためなのでした。
 しかし、今度のお店は以前に増してステキなお店ですねえ。久留さん(一番手前の白紬の美人)、あなたはスゴイ!他の美女は重信千代乃、本田涼子お姉様、その他は大島支庁のK氏、Oさん、県秘書課の方。真中がS氏。もちろん、私はカメラマンなので、写っておりません。フフフ。

僕たちはなぜ絶滅したんだろう。
    3.20

今日の地元紙は環境特集でしたね。文化センターで環境フェアも始まりました。で、広告ごらんになりましたか。結構、面白いと自画自賛。写真は太くん、コピーは私、それから恐竜のイラストは娘という3人の合作なのでした。南海日日のデザインももちろん加わっていますが、なかなかインパクトがあったと思うのです。恐竜が絶滅したのは、急激な環境の変化では?という説があるらしくて、隕石が落ちたことによるものだそうですが、今、それと同じくらいの環境の変化がおこっているという警鐘です。恐竜時代は氷河期になったようですが、今は温暖化となっていますね。この変化は恐竜が絶滅した時代と同じくらいの急激な変化らしいのです。急激な環境の変化は、様々な種の絶滅をも示唆しているということで、奄美に息づく生物ももちろんですが、われわれ人間も地球を大切にしないと絶滅しかねないかも。しかし、難しいのは二酸化炭素抑制の広告をいうのが環境省で、森や海が二酸化炭素吸収するから大切にという自然保護にいってしまうのは、路線が違うといわれているようで、ま、わかってはいたのですが。奄美の海と森を大切にということと二酸化炭素抑制とどうつなげるか、もちろん関連はあるのですが、その辺が難しいわけで。でもなんだか第三弾もやりたいななどと考えてしまいます。恐竜やカニに喋らせるのもおもしろいでしょ。擬人化って結構昔やっていたのですが、最近はとんとご無沙汰しておりました。環境童話なんてのも面白いですよね。26日は、「バカの壁」で大ベストセラー作家で解剖学者でもある養老孟司さんが講演に来島。なんとかして聞きに行きたいと思っております。
「女はみんな生きている」という映画を佐竹京子さんと見てきました。もっと違う女性達を想像しておりましたが、女の連帯と男のアホさとは出ていましたが、う=ん、面白いかと言うとなんだかよく分からなかった。絶賛する人もいるとのことですが、ごめんなさい、私たちにはよくわからないというのが二人の意見。でした。
恐竜イラストは明日掲載予定。ちょっと眠たくなって! 

仕事がいっぱいだぜ〜!   3.18

 年度末までに仕上げないといけない仕事がいっぱいです。次女が春休みで帰ってきているので、アルバイトと称して(ま、学費の分、少しでも働いてくれ〜ということでほとんどただ働きですが)頑張らせております。最近はパソコンを駆使しなければならない仕事がいっぱいで目も疲れますよね。事務所がなんだかワサワサしていていい感じなのですが、外でのんきに撮影に行ける太クンはホント幸せものよねえといつもいってやります。
 しかし、仕事はいっぱいだけど儲けが少ないのは今のご時世仕方がないのでしょうか。全く、ホントに!入札ばかりやられた日には食べていけませんよ〜。いいものをつくれば高く売れるというタンカン業界に見習ってくれれば頑張り甲斐があるのになあ。ま、仕事があるうちが花と思ってグァンバリまっす!
 で、卒業シーズンですね。昨日、S役場にいったら、二日酔いという感じの人が何人もいて、なんでかというと奄美では卒業や入学のお祝いに知り合いや親せきなどを次々と廻るのからなのです。そしてもちろん、お祝い金も出すわけ。ですから付き合いが多い人はこのシーズン、ン万とか二桁になる人もいるのです。役場の人によっては仕事柄お付き合いも多く、次から次へと各家を廻り、ご馳走とお酒を頂きますから、そりゃ、大変。ところが「浜田さんが絶対休むなといったから、休まないで出てきました(笑)」ですって!!すみませんねえ。だって、時間がない年度末の仕事の確認をしていただくのに、休まれては大変なので、よろしくお願いしておいたのでした。みなさん、ごめんなさい。お疲れ様でございました〜。

紬ネックレス 3.15

 昨日はクチュール蘭こと本田涼子さんの25周年おしゃれパ−ティでした。おしゃれではない私が出席するのも気恥ずかしいのですが、ま、いろいろお世話にもなっているし、紬の洋装化では奄美の第一人者であることは自他ともに認めるところだと思います。彼女、最近痩せて、え、ちょっと若くなった?のではと言う感じ。うらやまし〜!で、紬の小物の発表会もかねてたくさんの方々がお祝いに出席されていました。小物への利用で最近とっても人気があるのがこの紬ネックレスだそうで、お値段2000円という手ごろ感も人気なのでしょう。つける人がおしゃれだとなかなかいい感じでしたよ。わたくしはちょっと似合うかわかりませんが、そんなに胸が豊かでもないし、やはりこういうものは大きく胸をあけてどうどうと着たら、すごい迫力でしょうねえ。奄美のお土産にも軽くて紬だし、これもっとヒットするかもしれません。紬のハギレを利用していて、つなぎはビーズでした。それから横50cmの広幅の紬も商品開発されたようで、これはどう展開していくのか、和服での限界に洋装への挑戦がどう羽ばたいていくか、目が離せませんね。


地球温暖化  3.13

今、環境問題が世界的に問題になっていますね。化石燃料である石油や石炭を燃焼しすぎたために、二酸化炭素が多く大気中に排出され、海や森による自浄作用も追いつかず、地球はどんどん温暖化しているというのです。温暖化により南極の氷も溶けて海水面も上昇、特に植物などがその上昇から逃げられず、絶滅する種類もたくさん出てくるでしょう。温暖化によって地球は熱波や寒波が度々発生、大規模な洪水や伝染病なども蔓延するといわれています。、今、問題になっているサンゴの白化どころではなくなるのです。後100年後の地球はどんなになっているのかを考えるととても恐ろしい気がしますね。
 恐竜が絶滅したのはいろいろ説があるらしいけど、今のような急激な気候変動があって絶滅したらしい。それは隕石説やら地軸移動説やら鳥への進化説などもあるようですが、地球が急激に寒くなって植物なども枯れてしまったというのです。今の地球は温かくなっているけど、この気候の変化は恐竜時代と同じくらいのスピードで、人類はいまだ経験したことのない危機なのです。絶滅するのは恐竜だけじゃない?!

 だから二酸化炭素を出さない工夫、家庭でもできることから始めたいもの。電気、水などのエネルギーを無駄使いしない、リサイクルを心がけ、詰め替え商品を買っているのですが、スーパーでもらうポリ袋や刺し身などが入っているあのお皿をどうにかできないでしょうかねえ。時々、マイバッグは持っていくのですがあのお皿はどうにもできない。昔、東京でもお鍋をもってお豆腐を買いに行きましたけど、今、お豆腐屋さんさえないですし、量り売りもないですよねえ。奄美はさすが魚やさん、肉やさんははいっぱい。でもなかなかあっちの店こっちの店に行けないのが本音。一時に済ませたい忙しい主婦はいっぱいいるからやっぱりスーパーになってしまうのですよね。

 南海日日新聞では20日に環境特集を別刷りでするそうです。前回、2月29日にも名瀬市で広告、「え?!ぼくのおうち沈んじゃうの?」(海編)というタイトルでカニさんの言葉や今日からできる二酸化炭素減らし隊の提案が掲載されましたが、今回は森バージョンで掲載予定。どちらも企画とコピーは私、写真は浜田でした。(前回の海編では、カニさんの言葉は名瀬市職員が考案しましたが)、森編は結構面白いですので、見てくださいね。ははは、宣伝でした。



親ばかですみません  3.10

実は先日、息子の野球チームが始めて優勝しました。他のクラブ活動はとっても強いのに、なぜだか野球部だけは勝てなくて、なんともはがゆい思いをしていましたが、「これでやっと体育祭の時、優勝旗をもって入場行進できるね」なんて、なさけない話をお母さん達とはしてしまいました。でもさ、よかったね。スクイズも打てたし、中学校から始めて少しでも結果がでたので、親としてもうれしい!です。県大会予選にむけて毎日5時起きで頑張っている息子に、母は朝ご飯の用意しかできませんが、後ろ姿に祈っています。
 そうそう、中学校といえば今全国的に男子の丸刈り問題が浮上しているそうですね。熊本県弁護士会が人権侵害にあたるとしているようですが、奄美では二校を除いて、丸がり。勿論、息子も●刈ですが、それが丸刈り大好きなんです。小学校のときから自分でやってきて、今でも時には一分刈すらしてくるのです。まるで、お坊さんかや〜サン。でも本人はすぐ伸びるからお金がもったいないですって。ま、私としては強制しているわけではないので、丸刈も枠内にいれた選択ができればいいナと思いますね。先生は丸刈イコール中学生なので、高校生と区別するために便利なようです。女子は制服で分かるわけ。中学生のなかには、強制されているうちに、強制されるのが便利で自分の意志で判断できなくなっている子もいるようです。これはとても心配。指示待ち症候群というやつかもしれません。困ったものです。自分の意志で判断できるよう、やはり、今、選択肢を子供たちの手にまかせませんか。

節子と網野子  3.8

これ人の名前だと思うでしょう?違うのですよね。ま、奄美の方なら御存知でしょうが、これは瀬戸内の地名です。特に節子は島唄に唄われて有名。「セッコぬトミ、もらてぃくりり。正月にゃ破着物着りゃばも、節子のトミもらてぃくりりぃ」美人で男勝りだったという節子集落のトミは男性の注目の的。正月の着物は破れているのをきててもいいから、トミをお嫁さんにもらってくれと親に頼んでいるのですからすごいです。また、永田橋?をトミがいくと、番頭さんがソロバンを打ち間違えるほどだったとも唄われています。いやあ、すごいですよねえ。見てみたいですよね。トミは馬にも乗っていたというほど男まさりだったそうですが、かっこいい〜と言う感じだったのかな。男装の麗人風?じゃじゃ馬娘?でも、そんな美人も最後は不幸だったらしいです。それから、網野子はアンドンデーとかムンジュルという伝統芸能が残っているところ、そう、森チエ姉さんの故郷でもありますね。この石を右へ曲がるとそんな人たちの息使いが感じられるかもしれません。
 実は今日、ここへ行く道の標識が立派になっているので、写真を撮ってきました。なんか暗くなってしまい、イメージが違ってしまうようですが、トミさんやらチエ姉さんの唄がきこえてきませんか。

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洋服生地の糸を開発  3.5

大島紬が全国的な和装離れから不振に陥り、活路を見出せないでいるなか、洋服生地用の糸の開発が進んでいます。 紬は黒という地味なイメージが濃いのですが、今後は明るい、しかも洋服生地にいたっては丈夫でテキスタイルで今風の面白さを加味した生地が求められています。先日、アイアイ広場でA日間だけ「ほんかぜ(東南の風」と題して、展示会が行われておりました。県の新商品開発事業とのことですが、上品なピンクあり、渋いグリーンありと今までほしかった色合いの紬のよさと、改良点を加味した画期的なものでした。ネクタイは5500円、ショールは18000円などとありましたが、A日間で30万円もうれたそうで、おおかたかなり好意的な受け止められ方をしていると聞きました。上の写真は、県が買い上げた試作品。薄い生地のなかに紬糸を織り込んだものだそうです。おしゃれな人なら、ドレスの上に羽織ってお出かけも素敵かも。わたしは、ちょっと身のこなしがしなやかではないので、ちょっと無理かもしれませんが、とても好評だそうです。うん、これならいいかも。こうやって今、新商品への模索がかなり追及されていますね。


はっちゃん、君ちゃん、ふさちゃん  3.3

今日は、内地では桃の節句、お雛様ですね。でも旧暦生きている奄美では、この日はなあんにもしないのです。で、今日は朝からいろいろ外回り。特に午後に出かけた笠利では、この3人のお雛様のような方たちにお話を伺い、もう、とっても楽しかった〜。郷土料理特集でお世話になるホライゾンの打ち合わせに伺ったのですが、ナントもう、疲れるからお断りしようねなんて打ち合わせをしていたらしい。というのは、テレビ局も最近強引に取材にきて、疲れた〜とのこと。82才になる一番左のふさちゃんは、一番年配なので、昔のことはようくしっているのですが、テキパキ動けない。そこで実働隊が右お二人、特に一番右のはっちゃんは手足のようになるので、大変。魚やさんの仕事もしながら、近所のお祝い事があるといろいろつくるかたらしい・ま、ふさちゃんは指示隊。この辺のおふたりのやり取りがもう、大笑い。ナに行っているのだかわからないのですが、というのはこの地区(佐仁)は、ぱぴぷぺぽ音のまた複雑な音が混じっていて、奄美の言葉と与論の言葉(ぱぴぷぺぽ音が入っています)が混在しているみたいで、ホント、難しい。ハナシマといわれるここは、唄踊り、料理と奄美のなかでも特に有名な地区です。なんでかわかりませんけど、この辺も今度迫ってみようと思っています。いやあ、でも3人カシマシお雛様がたから学ぶことはいっぱいあるので、いい勉強ができそうで、うれしいです。お昼ご飯を食べていったのですが、佐仁風油うどん(なべおとれ)やボタンボウフウの天ぷら、ニンジンの味噌漬などを頂きながら、話はいい方向に進んでくれました。よかった!!
19号は郷土料理特集です。こうご期待!

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