2003年4月の編集日記

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朝崎郁恵さんとウタ遊び 4.27

今日、瀬戸内町公民館講座の開講式で朝崎郁恵さんが、「哀史奄美」と題して語りと公演をされました。相方は中孝介クン。ノロの語り部の形をとっての語りは、たぶん誰かがシナリオを書いているのだと思われますが、薩摩藩が奄美の犠牲のもとに、様々な事業(借金返済も含め、木曽川工事など)をおこしていたということは、やはりもっと検証されていいことですよね。以前、NHK「その時、歴史は動いた」と言う番組がありましたが、奄美の犠牲ということがあまり大きく取上げていませんでしたね。薩摩が頭がいいというような評価をしていたような記憶がありますが、大きな誤解だと思います。
 午後は渡連のココナツで、地元のひとたちとウタ遊び。これがなかなかいい感じでしたねえ。地元は渡哲一、川畑春子、福島さんなどのほか、いろいろ。今日はとっても天気がよくて、ド連の海がとてもきれい。いつか奄美の色はグレーだとか誰かがいっていましたが、やはりこの青い海の色にこそ神が宿るというような気がします。太陽がでると美しく輝く青く透明な奄美の海の美しさは本当に素晴らしいものです。初めて朝崎さんとお話しましたが、想像していたよりかわいらしい方でした。やはり、自分で確かめないとなんでもいけませんね。噂や他の人の評価で人物を決めることの難しさを改めて考えさせられました。

奄美とは  4.26

自分のホームページだから書けるのですが、私も含め、最近、奄美の人々の様々な意見が目に付きます。それぞれの立場があるのでしょうが、ただの批判は好きではないです。批判ではなく、代替え案を提出するべきですよね。やっぱり民間は弱いのです。意見をいうのも。だって、正当論?ばかりでは食べていけないですよ。大学の先生やらマスコミ、役場などなどははいいですよ。その立場から意見をいっても給料が保証されている。民間の弱さを感じないで、よくもまあ、勝手な批判がなりたつなあと思いますよ。批判にめげていたら、いけませんから、頑張るわけですが、言論の暴力を感じるときもよくありますよね。それから、人間関係のもつれ。この狭い奄美で選挙だけではなく、好き嫌いとか考えかたが違う、利益関係、などなどがもつれこみ、様々な関係のもつれがあります。ぐっと飲み込んでも飲み込みきれない悔しさ、はがゆさ、屈辱感をみなさんはどう対処しているのでしょう。嫌なやつに限って目だちたがりやが多く、口も達者で威圧感がある。そして人真似を得意とし、人の努力を自分のものにしたがる。そんなやつ、いませんか。別に奄美に限りませんが。昔の奄美の人たちはきっと、ものもいえず、苦しかっただろうなあ。
ホライゾンでお世話になっている泉和子さんの話。いろいろ勉強しても分からないことが多いとのことですが、弓削正巳さんと高梨修さんがこういったそうです。「わかないことがあったらもっと僕達を活用しなさい。沖縄やらどこからかの先生たちが、奄美の人は勉強していないといってもそんなことは全く気にしなくていい。奄美に住んでいるだけですごいことなのだから。」といったとか。うわ〜、すごいでしょ。しかめ面したどこかのなんとか先生たちより、享受して奄美にすんでいることが、島を引き継いでいるのですものね。救われる思いです。ありがとう!!



今度はNHK  4.25

今夜は、西シェリーさんのお話会があるというので、7時に間に合わせるため、カンタンな夕飯を作っていたのですが、HNKの7時ちょっと前に鹿児島での番組で、与論島の風景に国直米姉節が流れていました。いやあ、やっぱり、与論では歌わないですよねえ。またまた、知ったかぶりのクレームで失礼いたしました。

めざましテレビのこと  4.24

 今日の南日本新聞をみました。太くんが、私が喜びそうな記事が載っているよというので、何かと思ったら、先日奄美から放送した「めざましテレビ」での一こまのこと。みなさんは、見ましたか。けっこう、前宣伝があったし、実は太クンも前々から出演の打診があったのですが、あちらの考えとあわなくて、キャンセル。だからというわけでもありませんが、どんなつくりなのだろうと、みていたのです。
 ま、観光的な情報が矢継ぎ早にでてくるので、奄美を知っている人にはまあ、わかるけど、きっと都会の人にはなにがなんだか記憶に残らないわよネエなどと、朝の食卓でブツブツ言っていた私。そして、クライマックスが坪山豊、中村ミズキ、里兄弟という下は小学生から若手と大御所をそろえて、歌ったシマウタがなんと、喜名昌吉の「花」!!
 うそ!何これ!坪山さんは歌詞を見ながらうたっているようだったし、ミズキちゃんは全然声がでないようだし、朋樹君たちなんかわざわざ瀬戸内町から学校あるのに、早朝から出演させられて、このシーン!!信じられない光景でした!なんで、奄美の唄者がそろってシマウタという触れ込みで、「花」を歌わなければならないのか。KTSのディレクターは、シマウタの特集ではなく、世界平和のメッセージとして、「花」を選んだというのですが、何勘違いしているのかわかりません。あの日は朝からそんない怒るなといわれて、ちょっとめげましたが、またこの記事を読んで怒りが甦ってきましたよ。私もテレビ局に電話すればよかった!!ほ〜んと!!


赤土の実り 4.22

またまた、ご無沙汰〜。さて、昨日もおとといもジャガイモをいただいております。奄美特産といえば、赤土バレイショ。沖えらぶ島の「春のささやき」は、県のブランド品でとってもホクホクしておいしいのですが、最近、スーパーでも地場産バレイショと明記した赤土バレイショが山盛り。フライにしても茹でても、やっぱり旬のものはおいしいですよね。
 さて、この赤土ですが、他に、ハニチャ染めといって赤土染めをしている紬やさんがあります。とても優雅な赤土色をだしていて、結構売れているようですよ。そうそう、戦後、奄美では米軍軍政下において、文学。演劇、歌などの赤土文化が花開いたようです。赤土とは、奄美を特徴つける故郷の色なのでしょう。奄美独特という意味なのかもしれません。ただ、赤土というので悪印象なのは、赤土流出。開発で土壌が、海に流れ出し、海が真っ赤になり、珊瑚を覆ってしまうことが、問題視されていますね。オニヒトデの異常発生もこれが原因の一つともいわれれいます。ま、これだけではないでしょうが、赤土というのが奄美の代名詞のようになっているのかなあと、思う昨今です。

奄美の発酵食品  4.19

 昨日、瀬戸内町で加計呂麻長寿食研究会がありました。今回、ホライゾンの特集とも関係するので、息子のPTAをすっぽかして、いってきました。三村先生という山梨大学の先生が奄美の発酵食品であるさとうきび酢と、蘇鉄でんぷんに目をつけ、ガン抑制効果があるのではと言う研究発表でした。発酵食品は納豆を代表として体にいいようですね。さとうきび酢の前にミネラルたっぷりの黒糖自体が体にいいのですが、この蘇鉄でんぷんというのはどうでしょう。昔は実や胴が救荒食品となり奄美の人々を救ってきたのですが、蘇鉄の胴を使ってしまうと一年間にたったの2センチしか成長しないものが、あっと言う間に切り倒されかねないということが生じます。実は毎年できるのですから、実だけの利用はないかなあと思った次第です。
 また、久留ひろみさんの奄美の長寿料理の講話は、なかなか面白かった。奄美のおじい、おばあたちは、もしかしたら、長寿においては最先端の生活をしていたのかもしれません。
 6時30分に会が終わり、外をみたら、真っ赤な大きな夕日。昨日、今日は大潮なので素晴らしい夕日を港まで追っかけてしまいました。3月3日が一番の大潮かとおもったら、太クンの話によれば、旧3月3日だけが、大きい潮引きではないようです。今日は13センチも潮が引く日だそうで、そう、潮干狩りにでもいきたいなあ。

HORIZON編集日記   

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リサイクルバザー  4.16


 日曜日(L日)に、元奄美幼稚園で大型リサイクルバザーがありました。一年間、教育委員会から月3000円で場所代を払い、もう一度使えるものを、皆でつかおうとの主旨で、ゴミ減量・リサイクル推進協議会とNPO法人ユーアイ自立支援の会がいっしょになって、主催していましたが、この主旨をエネルギーには脱帽ですね。私は、ものを捨てるのが、本当はあまり好きではないのですが、ものが溢れかえってしまうことから、やっぱり捨ててしまうのです。でも、リサイクルは大好き。もったいないという精神は、昔から両親がしていたことですものね。
 ところが、なぜか奄美ではこのリサイクル精神が、復帰以後、新しい物質文化を賞賛するあまり、かなり、すたれてきているような気がしますね。こどもの服でも、新しいものばかりをもとめ、汚れたものははやく捨てろをいわれたのには、ビックリを超えて腹がたちましたよ。ここにいたる物語があるわけで、ちょっと汚れただけで捨てろとは!
 なんと10円コーナー!では、御覧のように大盛況。わたしも青いストライプのシャツと、黒の夏服、100円で、冬のジャケットを買ってきました。
 右の写真は、アルミ缶をつぶす「リサ号」。工業高校生が発明し、一時、新聞でもモテモテだったのに、なぜ?と思ったら、なんと、指導した先生が転勤になって、以後、生徒もそのまま。つまり、粗大ゴミになってしまっているのです。大きな矛盾でした。

宮崎 みどりさんと大島紬  4.12

奄美パーク園長で田中一村記念美術館館長である宮崎みどりさんをモデルに紬のポスターをつくりました。左端に、笠利町の元ALTの方をお願いし、宮崎さんの国際性に大島紬をあわせ、ついでバックに一村の絵画を配し、大島紬をPRしようというもの。3つの要素を入れ込んだものです。題して、「国際派の本場奄美大島紬」。
 着付けは服部千鶴子先生、ヘアはひとみ美容室、コーディネイトはふじむすめの伊藤静子さんです。なかなかいいでしょ。宮崎さんが若くみえ、すっきり着こなしているでしょ?紬は、以前、「翔け奄美」という原図コンテストの入賞作品を製品化した催しで、優秀賞をもらった田畑絹織物の「モアイの群像」。なかなか品のあるもので、宮崎さんも気に入っていました。
 紬の不信は、紬だけではなく、和装全体の問題で、そのなかでも紬は頑張っているのに、一番売れたときに比べれば、そりゃ、10分の1になっているかもしれませんが、やはり、奄美にとっては大切な産業です。マスコミは、一番いいときと比べてなんだかんだいいますが、これちょっとおかしいといつも思います。時代背景を全然考慮しないで、単に数字だけをもってくる。私はこのやりかたに紬だけではありませんが、ちょっと考えてしまいます。いつも一番だったときとの比較で、今はどん底みたいにいうのはおかしいです。和装離れという時代のなかでは随分頑張っているのに。
 さて、こころある人たちが、一生懸命頑張っているまさに芸術作品ともいえる紬を宮崎さんは、ことあるごとに着ていてくれるようです。これはなかなかできないことですよ。よく、大使館などのパーティに大島紬を着ていかれるそうで、着物をしっている外国の方でも紬はよく知らないため、はじめにこの話で10分は持つとおっしゃっていました。この日も、龍郷柄の紬をロングのベストをつくったといって、着ていましたね。ちょっと最近太った?かもなんて思いましたが(失礼!)いやあ、責任感ある方ですよね。私と年がそれほど違わないので、結構、普通に話せるのが、なんか不思議です。うふ?(もちろん、私のが年上ですけど)
 紬大使になっていただいたお礼と紬組合がプレゼントする紬選びに、亀甲を飾り柄で飾った紬(畑山紬)を選びましたね。復帰50周年記念式典などおめでたい席に着られるかもしれません。今年は気合いれなくてはいけませんからね。柄選びにそんなことおっしゃっていました。亀甲柄は、長寿の亀をイメージするおめでたい柄。大柄の女柄ではちょっと珍しいかもしれませんね。などとアドバイスいたしました。

和美ネエと立松さん  4.10

 昨日は久々、「かずみ」へ出かけました。南日本新聞にも出ていたから、もういろいろ知っている方も多いでしょうが、実は和美さんは、2月にちょと手足がしびれるということで入院していました。大した事はなかったのですが、ずっとリハビリを続けていて、7月の舞台に備え万全の体調にしようと目下元気で頑張っている所です。そんな折、某テレビの撮影で立松和平さんがみえることになり、やあやあ、お見舞いも兼ねてお店に出てくるかなあと期待したのですが、急きょ、検査が入ったとのことで実現しませんでした。わたくしもひさびさ〜という感じでお花(ひまわりなどなど)をもっていそいそと出かけて行ったのでしたが。
 和美さんが入院してから、この店は、昇キヨ子親子や満本さんやらがまったくのボランティアで店を盛り上げてくれていて、人望だなあと感心しておりましたが、立松さんはちょっと寂しげ。ま、でも立ち直りも早い方でしたから、そのまま六調で踊っていましたけどね。そこで出会ったのが、弓削政巳さん。全共闘の立松さんと、共産党の弓削さんの面白い出会いでしたが、人生を一生懸命生きていたということだよねという立松さんの言葉になんとなく納得。焼酎の話からイラクの話、一字姓の話、西郷さんと薩摩藩の話などなどアトランダムに話題が進み勉強不足をいつもながらなげいていたのでした。いえ、昨日はほとんど飲んでいないです。ホント!

ばしゃ山村  4.6

 昨日、ばしゃ山村へいってきました。前々から、別荘のような山小屋風の建物があるのは知っていましたが、今、塩炊き、昔ながらのサタヤドリ(馬で引くそうです)、炭焼き?などなど昔の生活を再現したような村を作っているのです。4月中旬にオープンで、今急ピッチで作業中でしたが、作業のお兄さんたちが、とても親切で、普通だったらまだ関係者以外、立ち入り禁止のようなのに、いっぱいみていきなさい。すごいでしょう?あの、展望台にのっていいよ。あんたが女ではじめてだよ。などとうれしそうに教えてくれるのです。
 それもそのはず、太平洋が絶景で見渡せ、こんな景色もあったのかと思うくらいいい景色。それに、もう名前を忘れてしまいましたが、集落の寄り合い場所のような高倉のようなもの(高倉と違うのは、収納倉がないこと)で、それはそれは素敵(ここで、火を焚きながらいっぱいやったら、どんなひとでも素敵にみえるかも!!)
 いやあ、奥社長、やりますねえ!ゴールデンウィークは、観光客でいっぱいでしょうね。それにしてもとても広い敷地です。いつの時代になるのか分かりませんが、奄美の先人の姿が見えるようです。



カエルのラブコール   4.3

 隣りの家の大きな庭から、カエルの声が聞こえます。太くんによれば、アマミアオガエルだとのこと。クワックワックワっと、昼間から鳴いているのですよ。今、奄美自然観察の森でも、この声でいっぱいとか。カエルでも、いろいろ種類によって鳴き声が違うのですね。オットンガエルは、よくウウォーイウォーイなどと無気味な声でなくし、イシカワガエルはけっこう甲高い声だったように思います。
 自然界では、今、ラブコールのシーズン。カエルの歌ではありませんが、ケロケケケケケケケケ、けろけっけけけ、ケーケーケーとほんとにぎやか。何故かわたしは、カエルが好き。子供の頃、食用カエルをドラムカンで茹でた記憶もありますが、自由研究でカエルをえらんだことがあるのです。かわいいですよ。小さいのはね。あまり大きいと無気味ですが。そうそう、イシカワガエルは、ほんと金色に輝いているのですよ。写真ではそこまで出ないのですが、金色を見たときはゴージャス!!と思わずいってしまいましたね。

黒糖チョコ  4.2

エイプリルフールだったことも忘れ、もう4月2日になってしまいました。さて、先日、何故だか、かわいいアカショウビンのラベルの透明な焼酎ビンとチョコレイトが送られてきました。送り先に心当たりがなかったのですが、酒造メーカーを知っていたので、プレゼントしてくれたのかなあと、ホクホクしていたのです。ま、実はメーカーからではなかったのですが。
 この焼酎、10年もの。それにこのラベルをみてください。アカショウビンがかわゆく整列しているではありませんか。う〜ん、若い女性の感覚なのでしょうか。それに、黒糖と黒糖焼酎を練りこんだ千代子礼糖(チョコレイト)とかかれているではありませんか。有名なお菓子やさんのアイディアだそうです。むふふふ。おいしかったですよ。新製品かとおもいきや、問屋商品とのこと。焼酎は、奄美大島酒造さんでした。


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