編集日記
2002年3月

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講談社出版文化賞写真賞  3.27

 実は今日は講談社出版文化賞写真賞が決定される日でした。なんと、「村」が最終選考に残ったと連絡があったのは、一週間ほど前、寝耳に水の状態でしたので、ほとんど絶句という感じでした。まさかまさかとは思っていたのですが、ああ、気をもんだ一週間はあっとすぎ、今日の夕方になりました。  わたしが瀬戸内から、帰ってくると太い手を握り締めている太くんの姿!なんと彼は祈っていました。でも、ああ、残念…。7時過ぎの連絡には大きなため息。でもま、いいか。最終選考に残ったということだけでも奇跡に近いことなのですもの。この賞は、写真賞としてはかなり」歴史が深く、賞をとる人は他の賞も結構取っている人たちで世界的に活躍している人ばかり。小さな離島のそれも小さな集落の写真集がこのグローバルな賞の最終選考に残ったということは、なんだか大きく励まされた感じでした。日本中の写真集やら写真特集が対象になるものです。少しは奄美の存在が著名な方たちの記憶に刻み込まれたでしょうか。次回も頑張るぞ!!
 ということで、家族で残念会と、娘の旅立ちの祝い会をしてきました。明日から沖縄へいってきます。 そうそう、本日なんとパジェロミニ(中古)がとどきました。以前の軽自動車はエンジントラブルで急きょ廃車にしたのでした。ああ、新緑のむせかえるような瀬戸内路を4駆のパジェロミニを颯爽と走る快感。へへへ、いい気分でした。












いってらしゃい、まりかちゃん。3.26

 昨日は、ユニット中村組の吉原まりかちゃんが鹿児島の短大に行くので、仲間が集まり、旅立ち激励コンサートを太陽が丘農村改善センターで開きました。この情報は、たまたま知り合いの笠利の子に電話したらわかったことで、ラッキーでしたねえ。最近たまたま入手ということが多くてうれしいです。
 ちょっと疲れがたまったか、喉が痛くなりだして気にはなるのですが、これを見逃すわけにはいきません。行ってきましたよ〜。農村改善センターというから、なんかそれらしきものを想像していたのですが、入ってビックリ。紅いじゅうたんが暖かくて、ちょっと足音が響きすぐるのが難点ですが、いい広さですねえ。名瀬の中央公民館もアレくらいほしいなあと思いますね。
 ま、ライブはアシビで見ているのでちょっと迫力には欠けていましたが、彼女たちのアレンジ島唄が地元でどれだけ受け入れられるかはとても心配だったようです。そりゃそうでしょう、かなり年配のじいちゃんばあちゃんもいて、なにやっているのかねえと思うかもと思ったらね。
 でも大丈夫、サーモン∩ガーリックも随分受けていたし、熱発した康雄くんの代わりに、築地俊造大先生まできてくれて、いい盛り上がりでした。「世代交代を感じる」といった築地さんの言葉は、寂しくもあり頼もしくもありという、感覚でしょうか。うなづけます。
 さて、まりかちゃんも瑞希ちゃんも、大笠利わらべ島唄クラブ出身。このクラブを率いているのは対知広夫さんというかたですが、ここは群れ唄(ぼれうた)といって、みんなで合唱のようにして唄ったり、八月踊りを唄って踊ったりしているのです。いい環境ですね。
 小学校から中学生まで。昔から唄好きな地域であっただけに、土台ができているのでしょう。女の子も20才過ぎないと大人の声にならないとのことですが、まりかちゃん、鹿児島いっても休みの度にかえってきてよ。あ、山下聖子ちゃんの声、いいですねえ。あの金髪もとても似合っていた。彼女、おとなしそうだから、神秘的ですね。次は声の調子のいい時、もっといっぱい聞きたいなあ。
 私、今年は公民館講座で島唄をまた習おうかとも思っています。三味線もやってみたいけど、時間的にちょっとむりだから。

  喜界島の安田民謡教室 3.24

 昨日は、2時から中央公民館で、日本民謡協会と奄美と大島新聞主催の「民謡民舞少年少女奄美連合大会」でした。写真はちょっと暗くなってしまったけれど、最優勝をとった東郷さやかちゃん。今年高校一年生になります。喜界島の民謡「塩道長浜(しゅみちながはま)」を歌ったのですが、ものすごい声量でしたね。牧岡奈美、川畑さおりちゃんといういい先輩のもと、彼女たちは切磋琢磨してきているようですが、なんと、小学校低学年、高学年、中学校のクラスで全て一位を独占。ものすごいパワーをかんじましたね。
 安田さんは以前、ホライゾンでも取り上げたことのあるかたです。自分は晩酌をしないので、みんなが毎日のように習いにきてくれるのがとても嬉しいといってました。隣りは、森岡結ちゃん、彼女の伸びのある歌声は協会のかたもすごく誉めていました。う〜ん、彼女たちが将来どう奄美と関わっていくのかと思うととても楽しみです。右小さい写真には、ゲストで歌う安田さんと、相方の西和美ネエさん。安田さんは、お年は75歳だそうですが、ピシッとしていてかっこよかった!和美姉さんは,さすがってな感じ
 そうそう、瀬戸内の里 朋樹くんの「俊良主」も噂には聞いていたけれど、いいですねえ。びっくりしたです。中野律紀と元ちとせを育てた中野豊成さんが育てたと言うだけあります。全体37人中、男の子は3人だけでしたが、いい唄者になってほしいなあ。やっぱり、男女がいてたのしく唄が聞けますものね。4時間の長丁場だったけど、この会にでてないチビッコもいっぱいいて、ますます今後の奄美が楽しみですね。


女性のパワーで街おこしを  3.24

昨日は、名瀬市商店街の土曜市。先週に続き第2回目です。先週は10時からだったのですが、今週は1時からだったようです。おかあさんたちがいっぱいでしたね。寿屋が閉店になって、商店街に人通りがなくなり、どうにかせねばとおもった商店街の奥さんたちが自主的に催したものだったようです。
 特に野菜と餅類が大好評でした。プチトマトは小湊の福山さんのものでしたが、あれはおいしかったですねえ。かたちも色もきれいで、おまけにとっても甘くておいしい。飛ぶように売れていました。福山さんは、昼は農業をやっていて夜は、ショットバーQLKのマスターなのです。時々いくのですが、そうそうかなり前からこのトマトがショットバーでおつまみに出ていましたね。うん、とってもフレッシュ!カクテル飲みながら、プチトマト、これがいいのです。一度お試しあれ。買うのに夢中になって写真は撮り忘れてしまいました。まったく、これだから私はダメなのです。
 お餅は、ニンジンの橙色、ヨモギの草色、黒糖の茶色の3色でしたが、やはりきれいでしたね。そうそう、あくまきの天ぷらがありました。こんなふうにしていろいろチャレンジしていくのはいいですよね。トールペイント、植木やさん、野菜、紬の小物など女性が選んだ商品だけあって、いいものばかりです。
 あ、それから、今、トラノオがすごい人気だそう。「あるある大事典」で放映されてから、マイナスイオンを出すと言うので、全国的にトラノオ旋風が巻き起こっているようです。わたしが商店街で買ったトラノオを持ち歩いていたら、反対に市場のおねえさんから、それいくら?ときかれました。次回は持ってくれば絶対売れるよ〜!といったら、喜んでいましたよ。次回の売れ筋はもしかして、トラノオ??

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奄美で伝統を受け継ぐ 3.23

 またまた、ご無沙汰しておりました。仕事ではなく私用がいろいろ重なりました。昨日は奄美管内小学校の卒業式でした。我が息子も卒業、早くも父親よりでっかくなった体に小さなランドセルと半ズボンが似合わなくなっていましたから、ほっとはしておりますが、なんだか寂しいですねえ。どんどん違う所へ行ってしまうみたいで。赤ちゃんのころと雲泥のデカさと生意気さに辟易しながら、親とはこういうものかと思う私です。
 今日は名瀬の公民館で少年少女島唄大会があって、取材かたがた行ってきます。喜界島から、安田宝映民謡三味線教室の方々やらがみえるでしょう。今、名瀬の商店街では元ちとせの島唄が流れているのですねえ。元ちとせがやっていた島唄に、少年少女は俄然、力がはいるかもしれません。だって、通りで流れるちとせチャンの声は、やはり「ワダツミの木」の声と同じ歌い方をしているのですものね。阿世知三味線教室の生徒さんたちが、テレビでいっていましたねえ、「元ちとせちゃんみたいになりたい!」、そうそう、どこいっても女の子が多いのです。女の子のバイタリティーにはすごいものがありますね。ガンガン興味のあるものに突進です。小学生のころは、男の子はなんか情けないですね。体も全体的に女の子より小さくて。でも、昔より、男女は仲がいいというのが親の意見です。変に競争意識がないみたい。男だから、女だからが女の子の実質てきな頑張りで、意識されなくなってきたのでしょうね。いいことです。島唄教室もほとんどは女の子なのです。



 
子育ての季節 3.19

 今日は2回めの書き込みです。ふふふ、なんか、ちょっとやはりうきうきしているのですねえ。
 奄美の森では鳥たちが、恋やら子育ての季節なのですから。先日いったオオトラツグミのさえずり調査にしても、毎年この時期にやっていますが、なぜってね、繁殖期だからなのですって。これ、奄美野鳥の会の会長である岩元さよこさんに、お聞きしました。
 彼女、頑張っていますよね。小さい女の子のお母さんなのですが、野鳥の会合のもよく子連れで現れますよ。
 ま、それはともかく、今、ルリカケスも子育ての真っ最中ですね。上の写真がやっと日記の内容と一致しました。天然記念物で、世界で奄美にしかいない鳥です。子育てで子どもを呼ぶ時は、甘くやさしく鳴くってご存知でした?なんか、いつもギャーギャー鳴くように、思っている人もいるかもしれませんが、あれは威嚇。人間や敵を威嚇している声なのです。
 森では、オーストンオオアカゲラのドドドドドドという、木をつつくドラミングの声も聞こえます。カエルも卵をいっぱい産んでいるようです。人間界では、卒業、入学の時期ですね。みんな、子育てに大忙しなんだあ。

うきうきの春  3.19

昨日から、またうきうきの春気分。奄美は天気によって海の色が変わるので、海好き人間としては、やはり晴れがうれしいです。太くんは、森好き人間なので、天気よりは雨のほうが、森が美しいといって梅雨なども大好きのようです。人それぞれですよね。
 昨日は、笠利まちづくり委員会へいってきました。帰りに奄美パークへより、一村記念美術館にいる西村先生とお話してきました。この方、みなさん、ご存知ですか。亡くなった一村の絵の個展を名瀬ではじめてするときに、徹夜でものもいわず、遺作の絵に表装されたかたです。本当は美術の先生だったのですが、県に乞われて、県職員になりこの一村記念美術館に学芸委員として常駐するように、なったのです。写真をとりたいのですが、なかなか自然なチャンスがなく、御紹介できませんが、う〜ん、穏やかな控えめなかたです。話をしていると、とても落ち着くのですが、お茶目なところもあって、ちょっと頭はさみしくなっていますが、飲むと以外な面が発揮されます。一度、某居酒屋で偶然お会いしたことがありましたが、うっそ〜!てな感じで楽しい方でした。でも、ま、伝説のかたでもありますから、あまりイメージを変えてはいけません。
 海沿いを帰ってきましたが、ほんとウキウキうれしい奄美のこの季節です。仕事が少し、さきがみえてきたものがあって、ゆとりができると人間ってやさしくなれるのですねえ。夕日が穏やかで美しい!いいですねえ。こんなにマジかに夕日が見られるなんて。

しびれっぱなしの日曜日  3.17

やあやあご無沙汰してます!なんか、目いっぱいな日々でした。今日は早朝3時ころから起き出し、(といっても寝られなくて一時間おきに携帯のアラームを確認してました)オオトラツグミの鳴き声の一斉調査に参加。4時に集合でしたが、まだ真っ暗な現場には既にみなさん、集合して説明をうけているではありませんか。ちょっと寝不足の朦朧とした頭で、朝からあせあせ!
 中央林道を42キロ、80余名のボランティアが2kごとに歩いて、5時40分からさえずりを一斉に調査するのです。わたしは金作原の班で二人組でしたが、10分後にはもう、さえずりが聞けました。キョロリー、ツウィン、キョウロリー。といった感じですね。うっすらと朝焼け前の薄紫色になりかけの朝まだき森のなか、幻の鳥はさえずりを始めたのでした。右と左と交互に聞こえます。もしかしたら、恋のさえずりかも?
 でもオオトラツグミの生態はほとんどわかっていないため、オスだけが鳴いているのかもしれないとか。いろいろなことがまだベールに包まれているようです。でも、よかった。寝不足でジーンと体はしびれたままだけど、さえずりが聞けたうれしさで、わたしのハートもしびれました!!
 ところが、夜はまたまたASIVIのライブ。今日はハシケン。ワイド節のアレンジで去年、奄美と渋谷タワーレコード渋谷店で、オリジナルでCDをだしたそうですが、これが大反響。う〜ん、ちょっとわたしには,乗り切れませんでしたが、でも貴島君との融合はとてもよかった!よいすら節とアヤハブラ、それから塩道長浜を歌いましたが、あ、もう、ブルースですねえ。アコースティクギターの哀愁と島唄が合うのですねえ。康雄、頑張れよ。4月25日の東京ライブで奄美の透明感あふれる島声を、都会のみんなにきかせてやってね。いいねえ。康雄くん、ハンサムだけど、お笑いの喋りができて、みんなに愛されているなあと感じましたね。右写真は、ハシケンと康雄くん。
 そうそう、やはり、今日で孝介君の中村組員としての参加はおしまい。オキナワいっちゃいます。
でも、曲がりょ高ちぢ節のアカペラは、瑞希ちゃんとハモッテとってもよかったよ〜。また帰って歌ってね。
ということで、夜も若い唄者にしびれっぱなしでした。めでたしめでたし!

今日は雨  3.14

 ずっと上天気だったのに、お昼近くから雨になりました。わたしの体内予報も雨だったのでしょうか。ちょっとその頃から調子悪くて参っていました。むむむ、やはり年かあ。などといってもいられず、薬を飲んで復活しましたよ。今日はシナプスの工事だったんですか。突然接続できなくて、よけい頭が痛くなりましたけどね。そうそう、今日、元ちとせの「コトノハ」を買ってきました。でも、これ、ライブで聴いたのとはちょっと違う歌い方のような気がする。そうそう、知人に瀬戸内に住んでいる人がいるのですが、元ちとせの後援会長を自称していたのですが、もう、止めたそうです。なぜって?だって、後援会長が頑張らなくてもあまりにすごい売れ行きだからだそうで、自分の出る幕ではないので、止めたらしいです。ま、わかる気もしますね。

 今週の日曜日は、奄美固有種で絶滅危惧種のオオトラツグミの一斉調査に出かけます。早朝4時集合なので、ちょっと自信はありませんが、絶対行きます。いままで、なかなか予定が合わなかったのですが今回ほかのをキャンセルして行ってきます。イラストはオオトラではありませんので念のため。
ほんとうにきれいな声の幻の鳥です。めったにみる事も声を聞くこともできません。

 でも、夜のハシケンライブは行きます。中村組も出るしね。孝介の見納めかもしれんし。麓さん、写真撮らせてね。そうそう、今日聞いた話では、名瀬にもう一軒ライブハウスができるとか。その名は寓話。沖縄にもあるようですが、どんなジャンルのライブになるのかなあ。場所は私たちがいた港町のスタジオなのです。あそこは広いからねえ。ほんと、住んでもいいくらいの広さでしたもの・たしか、63坪ぐらいあったかな。奄美も音楽がなかなか面白くなってきましたね。



 

よもぎ餅つくり  3.13

 ヨモギ餅をもらったお礼で電話したら、今、キビ刈りが終わり、次の畑に農薬を撒く前に道端に生えているヨモギを採り、ヨモギ餅をつくっているのだというので、さっそく行ってきましたよ!。笠利は大笠利です。事務所の元スタッフだったまさよちゃんが住んでいるところ、また唄者の中村瑞希ちゃんたちが住んでいるところです。ここは、昔ながらの習慣や郷土意識がかなり高いので知られている所です。ヨモギを湯がき、製粉した餅米に黒砂糖を混ぜながら練り上げます。一日置いたくらいが餅が膨らむそうですが、もうわたしが行く頃には蒸しまでしてくれるように、段取りができていて恐縮するなか、わいわい手作りのご馳走まで出てきて、あ〜、本当にありがとうございました。
 実は、次回ホライゾンは旧の3月3日の節句につくるこのヨモギ餅を特集するのです。残念ながら、私つくったことがなかったので前取材のつもりでしたが、これは写真撮れているだろうねえ。使わなくては失礼だよね。

山の神  3.11

ちとせちゃんパワーに圧倒されてちょっと書き込みを休んでいました。彼女が生まれた嘉徳というところは、遺跡が出てきたことで知られてもいますが、「嘉徳なべ加那」という島唄が歌われたところで知られていますね。本当に自然に囲まれた集落で、浜辺はあまり白くはないのですが天然の浜がそのままのこっている数少ないところです。彼女は唄好きの両親のもとで育ったようですが、中野律紀という民謡日本一を育てた中野豊成さんという人に師事し、島唄をみがいたようです。そのあたり、セントラル楽器の指宿邦彦さんが、わがホライゾンに書いてくれています。これは、もう6年も前の3号ですね。先日絶版になってしまいましたが、「新世代の唄者 たとえば元ちとせ」というタイトルだったのですよね。今考えれば先見の目があったね、邦ちゃん!ウオークマンで島唄をトレーニングしていたらしいね。で、辺境の地に育ったためか彼女は島の方言もよくし、また、セントラルでの録音中も中野さんの手短なアドバイスで、分単位で上達していったといいます。やはりちとせちゃんは何かが違っているのでしょうね。で、あの愛くるしく、気取らない人柄が島の風景をも彷彿させて、わたしでもうるうるしてしまいそうです。あ、またちとせちゃんのことばかり書いてしまった!!
 今日は、炭焼の火入れをするということで、山の神様に拝んできました。焼酎と餅と塩昆布などを添え、山の神さまに手をあわせるのです。山の木をいただいて、ありがとう。いい炭をつくらせてくださいとのお願いだそうです。奄美では、自然の神がまだ生きているのです。
 名瀬の街がみわたせる臨時ヘリポートから、山をおりてきました。かえってきたら、ヨモギ餅が届いていました。神とよもぎ餅にに感謝!!

元ちとせライブインASIVI 3.8 

 「ワダツミの木」でオリコン10位にランキングされ、一ヶ月ではや10万枚を売り上げている奄美嘉徳出身の元ちとせちゃんが、急きょ帰島、ロードハウスASIVIでライブがあるというので行ってきましたよ〜。そのライブ以前に、奄美を離れる高校生のための卒業ライヴがあって彼女も特別ゲストで出たそうです。
 これには違う座談会があって最後しか見られなかったのですが、ちとせちゃんも三味線をもって島唄を歌ったらしい。あ、こっちのほうがみたかったなあと後から思いました。残念。
 彼女、実は奄美サンシンギャルのハシリなのです。これ、セントラルの方に聞いたのですが、ちとせちゃんんは高校三年生で奄美民謡大賞を最年少で獲得したつわものなのですが、サンシンは以前は奄美の女性は持って歌わなかったのです。それは遊び女のイメージがつくかららしいのですが、今、中村瑞希とか、牧岡奈美ちゃんやらがサンシン片手にうたうのは後進なのです。
 ちとせちゃんの斬新なところは、やはり、かなり前からセントラルのテープの写真のように、赤いシャツとジーパンなど自然体で唄を弾いて歌っていたことです。う〜ん、あの時もかっこよかった!で、今はもう、オーラで出ていましたね。あのアカペラ風に始まる声の迫力には。奄美の神秘と奥深さが内包されているようです。それから、歌詞もいいですねえ。愛とか恋とか甘い言葉や個人的な言葉を並べるのではなく、人々の根源に向けて語る言葉がいい。 誰かがいっていましたが、魂に訴える唄だと。そういう気がしましたねえ。彼女の声は癒しを通り越していますよね。そして、年代を問わず訴えてくる所がまたすごい!不思議な声です。決してBGMにはならない唄です。うれしいなあ。奄美が彼女の声でみんなに知ってもらえるのですもの。
 前座の中村組もとってもよかった。瑞希ちゃんに孝介まで入って、あれよあれよと言う間に5人組になったようです。ほんと、今奄美は若者が唄をリードしている感じになっています。ネリヤ★カナヤさんのよいすら節のアレンジもいいですよねえ。あの辺から、島唄アレンジがいけるという感じになったのかなあ。
 来週はハシケンさんがくるとか。来週も行くぞ!ちょっとおばさんも病みつき!

奄美やちゃぼう座  3.7

 奄美こども劇場で、最近、劇団をつくったようです。その名は「やちゃぼう座」。いままで、こども劇場は、都会から劇団を呼んで、いろいろなものをみてもらう鑑賞団体の色彩が強かったのですが、先日あったウナリフェスティバルでは、「奄美のこぶとり」民話を方言劇に仕立てて、とても面白かったです。方言なのでわたしも全部はわからなかったのですが、いい試みですよね。やはり、島口を知らない私は少しさみしかったですが。でも7〜8割は分かったぞ!
 奄美の妖怪ケンムンがこぶとりじいさんの踊りに感激してお土産にくれたのが、大島紬と三味線。これが島の宝になったということですね。それで、よく深じいさんのへたくそ踊りには、おこってハブをくれたのです。(笑い)なかなか、説得力がありますねえ。こうして、創作劇が作れるようになれば、またまたはずみがつきますね。こども劇場の皆さん、頑張ったね!


夜空に浮かぶ宇宙船 3.6

朝は頭がぼーっとして(昨日友人からもらった本当においしいワインのせいかな?)いますが、とりあえず、次女から言われていたイラストをいれます。「夜空に浮かぶ宇宙船」というタイトルだそうです。親ばかですが、結構面白いですよね。学校にいって奄美の風景やら人物などをイラスト化できるよう、頑張ってほしいものです。詳しくはまた、あとで書きますね。

萌え出ずる奄美の森  .3.5

 昨日は夕方からまた、古仁屋ヘ行ってきました。おそらく暗くなるから写真は撮れないだろうとたかをくくってデジカメを持っていかなかったのですが、残念。日は確実にのびていて、森の新緑が美しくなり始めておりました。もこもこだれかがブロッコリーのような森だと例えていましたが、そうなんです。奄美の広葉樹林も森は針葉樹と違ってもこもこになるのですよね。次行く時は必ず写真を撮ってきますね。
 帰りはちょっとスピードを出して帰ってきましたが、途中で雨になるし、やはり、夜、一人で走って雨まで降ってくるとなんか想像してしまいます。テープを持っていったのですが、なんか暗い曲が入っていて途中で止めました。
 今日、東大医科学研究所の服部先生に面白いことを聞きました。例の炭焼きの姿焼なのですが、彼結構凝っていて、「僕はプロよ」なんておっしゃるもんで、その方法を伝授してもらおうと思った訳です。繊維質の多い植物が適していて大体半分の大きさになるそうですが、パイナップル、アダン、ソテツ、ゴムの葉、ガジュマル、そうそう、とうもろこしもよさそう。アダンで平たい奴があるそうですが、炭にすると紫色の光沢があるものができたとか。いい感じ〜。失敗するかもしれませんが、いいですよね。

逆光の大浜海岸 3.3

 昨日はひさびさ大浜海岸へいきました。とても上天気の暖かい土曜日なのに家族連れがすこしいただけ。いえ、ツアー客の人たちもいましたが、コマーシャルの撮影隊が総勢10人くらいいたかな。あっちいったりこっちいったりと移動していました。なにやらデジカメの新製品の撮影だそうです。奄美大島は最近こうしてコマーシャル撮影によく使われているようです。知り合いの人が偶然いたようで太君と話していたのは聞くと年間10回位来ているようです。奄美へはロケーションもいいことや、癒し効果があるようで仕事を抜きにしてもやってきてしまうとか。人があまりいなくて自然が沖縄に比べて残っていることが、気に入られているのでしょうか。 逆光の海と高倉風の休憩棟を撮りました。いい感じですよね。昨日の卒業祝いの疲れが残っていて、今日のウナリフェスティバルの資料読み込みをしなければいけないのに、う〜ん、眠い!うとうと車のなかで寝込んでしまいました。でも、きもちよかった。

泣く男子、笑う女子  3.1

 今日は奄美の県立高校の卒業式。各校で別れと旅立ちのドラマが繰り広げられたことでしょう。わが娘(次女)も去年の長女に続き、今年卒業を迎えました。実は長女は大島高校で2番目は奄美高校だったのですが、このふたつの高校に一人ずつ入れて、その違いがよくわかりました。大島は普通高でいわゆる受験高校、奄美高校は職業高校。奄美高校ではあまり勉強を強制はされないのですが、いろいろな資格に挑戦でき、今年は特に県でも初めてに近いほど資格をいっぱい取った子がいたとか。後輩のいい見本ができましたね。そして今年は大学に行く子がかなりでました。就職が難しいから反対に進学を考えるようになったのかもしれません。大島高校は朝課外といってほとんど毎日7時20分から授業がありましたが、奄美高は一度もありませんでした。でも、ワープロ検定、商業簿記、英検、漢検、などなどで休日は結構つぶれていましたけどね。
 一番の違いは今日の卒業式。ま、式自体はほとんど変わらないのですが、そのあとのホームルームで生徒と先生の結びつきの違いにびっくりしました。一人一人挨拶を述べたのですが、なんと、男の子の8割ほどがタオル片手に泣いているのです。涙をぽろっという程度ではなく、顔を覆ってしまうほど泣いているのです。で、担任の先生も若いのですが、やっぱり泣いてしまって。
 う〜ん、これはすごいなあと思いません?女の子はどちらかというと笑っている子が多かったですけど、みんなこのクラスが本当に大好きだったようで、先生やみんなに感謝ですよね。延々2時間も続いたのですよ。帰ってきたのは午後2時。あ〜、お腹減った〜。
 大高では別れはあまりにあっさりで、え、もう帰っていいのてな感じでしたけど、今の高校生は冷めているというけど、この子達は本当に感激屋で純粋で(幼いかも)一生懸命だったのだなあと反省しました。これからもいろいろ辛いことはあることでしょうが、今日のこの感激を胸に巣立ってゆくのでしょう。ありがとう。