「砂の道のむこう」   上映会に際して上野監督からのメッセージ


 平成21年5月5日、指宿ムービープロジェクトの三作品目になる『砂の道の向こう』の撮影が始まりました。今回は、時代背景が昭和の戦時ということで、衣装集めに苦労しました。なにせ、和服と洋服の境目。洋風と和風とが混ざり合い始めたころだからです。当時の衣装なんかなかなか見つかるものではありません・・・着物はすぐに見つかると思いました。ですが、見つかるものはデザインが現代風なものばかり・・・こんなにも衣装で悩むことになるとは・・・でも、妥協もできない。衣装は一番目に付く大事な小物なのだから。
必死で集めました。高校に協力を得て貸して頂いたり、祖父母宅から引っ張り出してきたりと、みんな必死で探し、何とか枚数、種類を集め撮影を開始しました。(右は衣装整理するスタッフ)


 指宿市民だけでなく、指宿にゆかりのある人、指宿の大好きな人など幅広く募集をかけた結果、遠いところからも来てくれることになりました。
最初のうちは、順調に進むかのように思えましたが、やはり、仕事や学校、家庭などと両立しているため、人数が集まらなかったり、日程が合わなかったりと困難なことも多々ああり、その都度、スケジュールの調整や、メールでのやり取り、大変でした。時には、一ヶ月前の撮影の続きをとったり、納得がいかず、以前撮影したものを一度撮り直したり、その時のテンションに持っていくことも難しかったと思います。役者の方々は苦労されたんじゃないかな?と思います。(右の写真は初めてのリハーサル)




 今回は、前回までの教訓を生かし、指宿ムービープロジェクトで初めて、台詞を全てアフレコするということを行いました。これまで、台詞が聞こえずらかったり、台詞の大きさが大きくなったり、小さくなったりということが極端に少なくなったはずです。その辺は、作品を見ていただければと思います。(撮影風景)








 『砂の道の向こう』という映画は、原作を柳田一郎さん、そして、脚本を上野智恵で行いました。指宿ムービープロジェクトのホームページを見てくださっている方はお分かりかと思いますが、原作と脚本とでは、削ったり、足したりしたものが多く、まだ目を通してない方がいらっしゃったら、是非見てみてください。新しい発見や、「へ〜、そうなんだ〜」と思うような発見があると思います。原作者の柳田さんは、歴史的な背景なども考えて作成。脚本の上野は感情や、思いついたままで作成したので、皆様にとって、どちらがお気に召すのでしょうか・・・
 今回の映画は、プロの脚本家さんに目を通していただいてないので、粗いものではありますが、楽しんでいただければと思います。
婚礼シーンで演技を付ける上野監督


 映画を見ての感想や、意見などございましたら、指宿ムービープロジェクト関係者に遠慮なくおっしゃってください。今後の作品の糧になります。皆様のその声で成長していけるのです。最後に、今回も、沢山の協力と応援をありがとうございました。
私達、指宿ムービープロジェクトはこれからも、いい作品と、指宿のために頑張りたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。
この先も私たちの大好きな指宿市を元気にするために頑張っていきたいと思います。
上映会に際して上野監督からのメッセージ