その他の微分不可能な関数に関して
ワイエルシュトラスが世界で最初に,連続かつ微分不可能な関数を作り出し,
当時の学会を驚かせたが,後になってワイエルシュトラス以前にも微分不可能な
曲線は,少なくとも2人によって考え出されていたことが分かった。
セレリエは,1860年以前に以下のような関数を考えていたが,残念なことに
これが公にされたのは,彼の死後の1890年になってからであった。
ボルツアノはもっと古く,1830年以前に,幾何学的作図によって,この種の
関数の存在を示したことが,1921年に発見された。
セレリエのものは,以下の通りである。
f(x)=Σsin(anX)/an (aは偶数)
コンピュータで更に詳しく表現したのが,下図である。
やはり随所に,自己相似性が見られる。