(東大 文系 2001−7) 2008.9.22
 
たまーに,大学入試問題の研究をやっています。
そして,たまーに,東京大学を見たりもします。今回は2001年の文系7番の問題です。

いつもいつも東京大学を解いているわけでもありませんが,仕事上必要に迫られて,分析や模範解答を作成することがあります。今回はその中に,動く絵(といっても高校入試?と思うぐらい)を見つけられましたので,急遽作成してみようと,ペンを(キーボードを)とったわけです。

こんな問題でして,

という,動点と面積と微分との融合問題といったらいいのでしょうか?見た感じ,いやーな雰囲気を感じさせます。ま,そこが作問者の意図するところでしょうが,

「正しく読み取れて,正しく分析できるか」が主題の気がします。

さて,早速,動点と三角形と面積をGRAPESで描いてみたのが,下のアニメです。

【アニメ】

 

【解説】

 

【ポイント】 高校入試に出題されそうなテーマであり,文章を読み取る力が要求される。また,頭の中で移動の状況をイメージし,ある程度正確な図を描くことが必要である。更にその後,正確な式として表現することで,計算自体はそう大変なものはない。(2)も題意を読み取ることが最大の問題である。

 

この解答は,書類としての提出が仕事の一つだったので,今回はそれをスキャニングして,画像として以下に表示させていただきました。studyaidで入力して,手書きでポイントなどを書き込んであります。

 

【おまけ】

 ごらんになっていかがでしょうか?東大とは言え(ま,文系ではあるのですが)大学入試問題ですかぁ?って感じの,高校入試っぽい問題の気がします。何ら難しい発想を要す訳ではなく,問題を正しく読み取り,イメージを沸かせ,(この脳内イメージを沸かすのが難しいのかもしれませんが,そのためにアニメーションが役立ってくれれば,と思います。少なくともこの問題を解き始めたとき,私の脳内にはこのような動きを伴った図が描画され始めました。)丁寧に解くことで完答されるべき問題であると思います。

さてさて,最後に,そのアニメーションの作成について書いておきます。

GRAPESで作図する。(ファイルはこちらからどうぞ)
パラメータを変えながらBMPで出力する。
GiamでGIFアニメーションへの処理をする。

書いてみたものの,たったこれだけでした。

久しぶりの更新でしたが,現在の仕事のメモでもあり,更に娘の誕生日を祝っての記念製作の意味を込めさせていただきました。

 

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