(等面四面体のあれこれ) tetrahedron  2012.12.29

空間図形で,四面体は良く扱う素材である。その4つの面がすべて等しかったら,,,,

ってお話。

左図のような,

青のような四面体は,4つのすべての面が等しい。

そのとき,外側に直方体ができている。

 

  あーら,美しいですね〜〜〜

     さて,だからどーした,という話ですが,

 

あら,ホントにそれぞれ,直方体の4隅のパーツを切り落としたら,等面四面体ですね。

ちなみに,正四面体は立方体からの切り落としです。

   さてさて,このような知識が,どんな場面に利用されるかというと,

1993年の東大の問題です。

手書きで失礼。意外に簡単に解けてしまった。。。

三平方の定理を組み合わせただけですね。limの知識もそんなに必要ないような…

 

 

このページは,今年の夏に,ベクトルで,以下のような出題をしたことに端を発しています。

これを,下のように改題して・・・

ベクトルの総合的な演習に(センター試験レベル?)適当と判断したのだが,

それ以上に等面四面体が面白かったので,このページの作成に至ったわけである。

 

完全なまとめPDFファイルはこちらから。

上図のアニメを作った元ファイルはこちらから。(要Grapes3D)

 

 

【まとめ】

 

入試の出題者側においては,この知識は,「知ってるでしょ?とーぜん」の気配を持たせながら出題されてる気もします。

その意識で出題されるなら,

受験生にとっても,この知識を,「あたりまめ,知ってるよ。」のように扱わなければならないかもしれません。

「へー,そーなんだ。」では,やはり準備が足りないというか,,,出題されるような難関大学の対策はできていない,という事になるのでしょう。

 

今回の知識を利用した問題に,2006年東京工大,1993年東京大,1999年京都大 などがあります。

「三角形ABCは鋭角三角形である。このとき,各面すべてが三角形ABCと合同な四面体が存在することを示せ。」

というのがオリジナルの京都大ですが,

言い換えると,「そもそも等面四面体である四面体っつーものは,各面が鋭角三角形であ〜る。」

という,さらりと本質を問い,存在性を問うところが,さすが京都!東京への対抗意識?って感じです。

 

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【エピローグ】

センター試験まで,あと1か月を切った。生徒たちは追い込みで一生懸命なことでしょう。僕は,ちょっとだけどお正月休みに入りました。今まで忙しくて,なかなか扱えなかったので,今年のうちに,夏の仕事だけど今頃まとめてアップしています。あっぷあっぷですね。

では,よいお年を。。。。