(2次関数の平行移動)     2006.6.21
  
2次関数は,放物線と呼ばれる。パラボラアンテナのパラボラ(parabola)である。

それを,上下左右に平行移動するというアニメ。Mathematicaで書き出したものをアニメ化してある。

ただし,中央の図だけは平行移動ではなく,上に凸,下に凸の変化を表したアニメである。

上は上方向への平行移動,下は下方向への平行移動である。(そのまんま!)

左は左方向への平行移動,右は右方向への平行移動。

 

   
   
中央の図は, y=a(x-p)2+q において,aの値が-2から+2まで変化したもの・・・マイナスだとx軸より下,プラスだと上
上 の図は, y=a(x-p)2+q において, qの値が0から+5まで変化したもの・・・プラスはy軸の上方向
下 の図は, y=a(x-p)2+q において, qの値が0から-5まで変化したもの・・・マイナスはy軸の下方向
左 の図は, y=a(x-p)2+q において, pの値が0から-5まで変化したもの・・・マイナスはx軸の左方向
右 の図は, y=a(x-p)2+q において, pの値が0から+5まで変化したもの・・・プラスはx軸の右方向
【コメント】

数学Tの教科書では,数十年も前から,この順序で習うことになっている。
原点を頂点に持つグラフを,中学校からの連携として書きつつ,上に凸,下に凸を学習する。
その次に,まずy軸方向(縦)への平行移動,次にx軸方向(横)への平行移動である。
これを複合して,斜め方向の一般型へと進んでゆく。

理由は,最も後方の+qの部分が,プラスかマイナスかは概念的に理解がしやすいが,

( )内に含まれる,-pの部分が,右左を逆に考えてしまいがちだからである。
例えば,y=(x-3)2 だと,右へ3移動(+3),y=(x+3)2 だと,左へ3移動(-3)。う〜〜〜む。

 

教科書にも載っている図で,代表的なものだが,例によって,教科書上では滑らかには動いていない!
移動後のその結果として掲載されているだけでは,インパクトに欠けるのでは?が製作の原点である。
しかし,実際にはMathematicaで書き出すほどのことでもなく,フリーソフトでパラメータを変化させて,
本当に自分の手で移動させることが望ましいだろう。またはExcel辺りで点をプロットしても面白い。

ある先生が,「勉強は手作業」とおっしゃった。自らの手を動かした学びは,深い刻みを与え,本当のものへとなってゆく。

 

 

 

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