★ 陽関数とは
関数y=f(x)を使って2次元の曲線を表現する方法を曲線の陽的表現(explicit representation)という。f(x)はxの値を入れると何か値を返してくれるルールと考えられる。xの値をf(x)に入れてyの値を求めれば(x,y)は曲線上の点となる。
y=f(x)という曲線の表現方法は分かりやすいが欠点がある。1つxの値に対してf(x)は1つの値しか返さないので,同じxの値で何個もyの値がある曲線を表現するのは面倒になる。例えば円がその例である。xの値1つに対しyの値は2つあります。原点中心で半径がrの円を表現するためにはy=±√r−x2のように上の曲線を表す式と下の曲線を表す式に分ける必要がある。陽的表現で1つのxの値に対してyの値が何個もあるような曲線を表す場合は1つのルールだけでは表せないことになる。
★陰関数とは
関数f(x,y)=0で2次元の曲線を表現する方法を陰的表現(implicit representation)という。この表現方法ではf(x,y)というルールにxの値,yの値を入れたとき0が返ってくれば点(x,y)は曲線の上の点である判断する。
★パラメータ表示とは
2つの関数x=f(t),y=g(t)を使って2次元の曲線を表現する方法をパラメトリック表現(parametric representation)という。f(t),g(t)はtの 値を入れるとそれぞれ何か値を返してくれるルールと考えられる。xの値とyの値はそれぞれのルールにtの値を入れると決定する。tを動かすと(x,y)は曲線を描く。この表現方法を使うと陽的表現のようにyの値はxの値によって決まるわけではないので1つのxの値に対してyの値が何個もあるような曲線も表現することができる。