めざせ!革職人っU


 
前回の革製のリュックから2年。
ビジネスバックの中を見てみると合成革の内側に張ってあるビニールが破れてボロボロと剥がれてきていました。
。。。。やっぱり本革。本物が一番。
というわけで革製バックの第2号を作ることに決定っ。
もちろん今回もスケッチからスタート。蓋はやっぱり在り来たりの一直線ではなく自由曲線の斜めがいいですね。シンプルで使い勝手のいい物を考えました。ポケットがたくさんあるといろいろと仕分けができていいんですが,その分大きくなったりごちゃごちゃして良くないです。小さい物は小袋に入れてバックに入れればいいのでなるべく仕切りも少なくしました。
別に縫いつけるのがめんどくさかった訳じゃありません。爆
というわけで前と後ろに仕切りが2枚で3つに分けて入れられます。今回は縫い方を工夫して仕切りをダボつかせてみました。前回はあまりにもピッタリしすぎていて手が入りにくかったです。前回の反省を活かす。これ大事です。


作成過程

やっぱり基本は大事でしょう。
・・・というか今回も前回の本を参考にして作っていきます。
サンダルを作ってもまだ革が余っています。というわけで仕切り用の黒い軟らかい革と硬めの無着色のヌメ革を使っていきます。


道具も前回同様揃ってますが今回は割と使った道具は少なかったです。ただし木工で使うカンナを使ったところが新しい試みです。やっぱり慣れている道具は使いやすいですね。刃も綺麗に研ぎ直したので全く問題なく綺麗に切れました。
今回は四角が多かったので型紙は作らずいきなり材料取りをしました。特に直角と寸法さえ間違わなければ大丈夫です。
。。。ところが。
クルクルと丸まっている革を伸ばすべく水で濡らし,テーブルの上に置いて乾いたところまでは良かったんですが寸法を測ってビックリ。
5mm縮んどるっ!泣
革ですから当然です。
ピンとまっすぐになった革を見て喜んでた自分のバカさ加減に今更ながら呆れました。ということですが,全部が縮んでるわけですからOKです。たぶん。。
まずは縫い糸のための溝掘りからこれをやってないと糸が出っ張ってしまってすり切れやすくなるんですよね。でも道具があって良かったです。無かったらかなりめんどくさい作業になります。
今回はヌメ革と軟らかい革を途中でつなぐことにしたので繋ぎ目をこんな風に段を付けてみました。少しは引っかかりが無くなるんじゃないかと思います。これは縦からと横からと切り込みを入れて切っていく作業なので結構めんどくさい作業でした。
   
 つづいて後ろの面と蓋になるところを継いだので斜めと角張らして削りました。
初めは上のように角張らして削ろうと頑張ってみましたがかなりの時間と労力に断念。
もっといい方法に両方をカンナで斜めに削り合わせる方法カンナだとかなり作業が早いのでスイスイ削れてあっという間にできあがりました。今回は側面の端をカンナで少し薄くしてより全面と背面が真っ直ぐになるようにしてみました。

  
 さて,いよいよ本体を縫います。
まずは側面から。広い面をまず縫ってから水で濡らして折り曲げていきます。
90度に曲げると結構縫いにくいんですよね。
しかも3枚を同時に縫っていくわけですからなかなか開けた穴が見つからなかったりしてかなり時間がかかりました。

 
今回は前回の反省に基づいて背面側の仕切りに少し余裕を持たしてあります。
革細工は先に針の穴を開けるのでその時点で少しずつずらしていきます。というわけで一番右のような感じになりました。下の方が少し余っているような感じです。これで薄い物を入れるときも手が入りやすいです。
というわけで左側も同じように縫って立ち上げます。
というわけで途中経過を確認します。側面ができてると結構,鞄の雰囲気が出てきてますね。
そして,途中経過でやる気を復活させた後勢いに乗って下の面を縫いつけていきます。この勢いが大事です。物事ある程度は勢いです。
  
ここでまた途中経過です。笑
見てわかるとおり後ろのポケットに余裕があります。
この後は蓋の雰囲気が出てきたので留め具を考えます。
少し上品な感じに仕上げられたらいいなぁと思います。
  
 というわけで,小さな留め具をつけてから表の面を縫っていきます。
内側は前のポケットがあるので革3枚を縫わなければいけません。これは結構大変です。
とくに繋ぎ目なんかは革4枚。気合いです。
でも,調子に乗っているため指のマメにも気づきません。笑
 
 余ったところを切り取ってとりあえず本体の形は完成です。
この少し前が短いのは失敗じゃないです。爆
あくまでも取りやすさのためです。間違えないように。
あとこの折れ曲がってる中蓋がないと結構中の物が落ちやすいんですよね。
微妙なところでアイデア使ってます。
 
 形が決まったところで蓋の留め具です。
ちょっとデザイン的にありがちですが曲線に合わせてシックな感じにしてみました。
とりあえず長さを確認してから作業を進めていきます。
 
 まずは土台に付けないところを縫います。
そして位置をしっかり確認して取り付け穴をポンチで開け,上に切れ目を入れます。
縫いつけてからだと縁取りも縫えないので蓋の方も縫っておきます。
 
 斜めにならないように縫いつけて完成っ。
取り付け金具は少しきつめで初めはなかなかはまらないです。
次は取っ手ですが,とりあえずこれで一段落です。
抱えても持っていけますもんね。爆
というわけで。。つづきっ
 
 まずは取っ手の形を決めます。
留め具とデザインを統一するため曲線を使いました。
ただし,人の握りやすい太さってあるんですよねぇ。
人間工学を参考にして今回は2.5〜3cmにしてみました。
もちろん持つ場所は2枚を縫い合わせて厚くします。
 
 まずは持つところから。
順番を間違えると縫えなくなりますもんね。
固定部分ですが,力が加わるのでホントは金具で留めた方がいいんですよねぇ。
とりあえずしばらく使ってみてから考えることにしました。
  
完成〜。
真ん中が少し膨らむ逆曲線で統一。
これでやっと抱えなくても済みます。
色は塗りたい気もしますが,とりあえずこのままでいきたいと思います。


完成品




・・・で,結局。。。

みごとに気が変わってしまいました。爆
手作りサンダルと同じ焦げ茶で塗ってみました。
今回は表面のコーティングを塗ってない状態です。
この方が表面のツヤもきつくなくていいんですが,濡れると色落ちしてしまう可能性があります。
う〜んどうしましょ。



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