挑戦!照明づくりっ


 ある日,照明展を見に行きました。
昼光色の照明の柔らかい灯りっていいですねぇ。
部屋に一つあるだけで雰囲気もよくなります。
結構いい感じのものが多かったんですが,値段を見てびっくり。
何千円もするじゃないですか。しかも聞けばあの柔らかい照明器具って600円で売ってるとのこと。
照明作家の方には申し訳ないけど,照明一つに何千円もかけられません。
そんなお金あったら・・・・・楽器買います。爆
そんなこんなで照明づくりに挑戦っ!


作成過程

まずはどんなのを作るか考えます。
よくおみやげ屋さんで見かける飾り物をモチーフにして作ることにしました。
でも,ただ単に接着剤でくっつけるだけだと,壊れやすいし,
・・・自称照明作家のプライドが許しませんっ
ここで何か使えるものはないかといろいろ考えていると、レンジを使った「曲げ木」を思い出しました。
よく椅子の背もたれとか木が曲がってますよね。あれって木を硬くしてる成分をいったん熱によって溶かして曲げた状態で冷まして固める方法なんです。
もちろん強度も考えて接合部は簡易の「ホゾ組」で製作することにしました。
 
まず、薄い木の板を1週間くらい水に浸けておきます。そのままレンジにかけると柔らかくなる前にこげてしまいます。水分があれば100℃以上は上がらないですからね。
で、水分が逃げないようにラップでくるみます。
だいたいレンジ強の500Wで1分30秒くらい熱します。

 
 レンジから出して素早く空き缶に巻き付けます。
でも、曲げるときはじわぁっと曲げていきます。急にぐっと曲げるとやっぱり折れてしまいます。
で、そのまま糸で結びつけて冷やします。
と同時にラップをカッターで切り取り水分も逃がしてやります。
水分があると木は柔らかいので戻りやすくなってしまうんですよね。


 次に真ん中のボルトを通す穴を開けます。木材って年輪があるからドリルを持って行かれて曲がってしまうのでゆっくり開けていきます。

  
 簡易の「ホゾ」をつくります。板に接着剤を付けて細木の切れ目に差し込みます。
上の部分にも切れ目がありますからそこに接着剤を付けて差し込んで組み上げていきます。
結構これだけで強くなるんですよね。


組んだ状態がこうです。接着剤を付けてきちっと90°になるように外側と合わせながらやっていきます。
ここで適当にやってしまうと,隙間ができたりうまくまわらなかったりします。

 
 組み上がった後だと照明器具をネジ止めしづらいので先に付けてしまいます。
その後,先ほど曲げた枠をくっつけます。
結構綺麗に曲がってますよね。年輪の状態によって曲がりやすい部分や曲がりにくい部分があるので綺麗に曲げるにはかなり丁寧にしないといけないですね。


いよいよ半紙登場で完成間近です。
半紙の端っこに少し厚手の紙を枠としてくっつけてみました。
こうしておくと中に入れたときに広がろうとしてぴたっとくっつきますもんね。

 
 できあがった枠組みにボルトを通して半紙を入れます。
最後に全体的にサンドペーパーで角を落として完成です。今回は塗装はせずに素朴な木の風合いを残しました。
半紙も色は付けずに白いままですが,この方が柔らかいオレンジ色の電球の灯りに合いますよね。
というわけで完成〜っ



完成品

我ながらいいところに目を付けました。笑
灯りもいい色なんですが,形もいろいろと変えられるのでいいですね。(自画自賛。爆)
ずらし方も順番にずらすのと一つおきに,二つおきにと変えるとまた違った雰囲気になります。
上半分と下半分に分けてずらしたのもいいです。
個人的には少しだけずらした状態が好きですねぇ。曲線が好きなもので。
これは置いてある状態ですが,つるしてもいいですよね。


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