続々・山羊汁(乳)ホスピタリティ 〜山羊汁はホントに温まる!〜


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 昨年の秋、久々に帰省した。
 法事のために帰ったのだが、たまたま島では「島遊び」「ウヤンコー(高祖祭)」といった行事も重なっていて、20ン年ぶりにそういう行事にも参加した。
 多くの行事が重なっていたせいだろうか、どこの家にも帰省者が多くて、高齢化率30%超の島も「このときばかりは」という賑わいだった。

 おかげで久々にありつけたんである、ホンモノの喜界島の山羊汁に。
 ホスト宅に遠慮して、1杯しか頂かなかったのだが、いやぁ、臭かった(爆)。そして、喩えようもなく美味かった。まぁ、本場モノであるからして、美味いのは当然なんだが、あれは本当に「忘れていた味」だった。

 しかし、もっと大切なことを忘れていたと気付かされたのは、翌朝のことだった。目が醒めると、身体中がホンワカ温かいんである。最初は、風邪をひいてしまったのか? とも思った。
 またぞろ山羊汁を飲んで風邪、というのでは格好悪いなぁ…などと思っていたら、やはり10ン年ぶりに山羊汁を賞味した WEB master の長兄(コイツは遠慮も会釈もなく、3杯も食していた!)も「いやぁ、今朝は身体中ホカホカするね」などと言い出す。
 あれ? と思っていたら、義姉も、愚妻も、誰も彼も、前夜山羊汁を振る舞われた人間は、皆一様に「身体がホカホカ温かいよね」と言い出すのだった。

 そう、確かに、山羊汁は温まるんである。ホントに温まる。わちゃ島の「自然の恵み」の偉大さを思い知らされたことだった。

 もっとも、この「自然の恵み」、脂のしつこさでもなかなかのモノなのだが、それについては、またいずれお話ししよう。
 とにもかくにも、山羊汁は温まる、侮れないんである。

(Jan. 15, 2004 OHGUCHI Bak)