137億60歳の記憶と記録
ー奄美(しま&わん)ー
(鎮魂譜73
8/30(ひ)旧7/11(火の弟 羊)
こ(子)読み


▼ 今日は大安、衆議院の投票日。
 鹿児島2区の奄美では、地元(徳之島)の徳田毅(自民党)と指宿(あの山川)出身の打越明司(民主党)の決戦。
小選挙区制の比例代表制のおかげで結局は二人とも当選の予定という。
「地元から代議士を!」か「政権選択を!」の選択肢なんだが、どちらも仲良く通るのだから奄美の人にとってはいいのだろう。

奄美群島は日本復帰後、日本唯一の「小選挙区地区」が続き、伝説的な選挙風土を生み出してきた。
それが、全国が小選挙区制になったと思ったら、逆に候補者二人が通るのだから、まるで「奄美初の中選挙区制」の恩恵のようだ。
中選挙区制のほうがいい!と言う理由はこの辺にあるのだろう。
候補者は「地元」、比例は「野党」の願いが一挙両得になったのだから。

でも、大きく違うのは、アマシンを牛耳っていた自民党が多分、野党に下ること。
これから既成勢力の発言力の低下は必死だ。
潮目が変わり、これまでの道路、港湾優先の予算編成は通りにくくなる。
積年の反自民!反田中!から自民党公認にシフト(転向)したばかりの徳田一派。
結局は大いなるKYであり、それが奄美を二分した自由連合の本質だった、ことが露呈した。
スローガンは、「奄美はひとつ!」だが
       ?!?!

▼ 政権交代のあとの奄美に、はて、どのような変化が起こるのだろうか?
いや、起こすことができるのか?
ヒトやトウに一応は期待するが幻想はしない。
それよりも、節目の2009年にワンになにができるのか?
それぞれが、なにができるのか、自分という「しま」とのかかわりかたに。

とりあえずの第一弾として次のような陳情書を奄美の12の自治体の各議会に送ることにした。
議会に諮るかどうかは、各議会運営委員会(文教厚生委員会)で決める。
議会よりも早く開かれるので、昨夜、一夜漬けで作成し、薗博明さんと相談。
今日、とりあえず瀬戸内町と天城町の議会議長宛に投函した。
奄美の自治体には「環境・郷土・歴史教育の取り組みを!」という婉曲な表現にとどめた。
多分、第二波、第三波と、もんでいくからだ。

県議会には、鹿児島県と奄美圏の歴史認識をきびしく問う内容にするつもり。
でも、それでは100%採択されないだろう。
(やはり、ひねるしかないか。)
受付の締めきりは、9月10日。

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郷土教育に関する陳情書

平成21年8月30日

瀬戸内町議会議長

     堯 文俊 様

        陳情者 鹿児島県奄美市名瀬長浜町25−5

                                      「三七(みな)の会」 主宰 薗 博明印)

09050883676

1 〔趣旨

2009年の奄美は、「皆既日食」のおかげで国内外にその名を発信することができました。また、今年は島津藩が奄美・琉球を侵略・侵攻してから400年を迎えます。この大きな節目の年を契機として、奄美の過去と現在を確認し、未来への明るい奄美像を描いていきたいものです。 

日本と世界に誇れる奄美の輝かしい宝は、それぞれの母なるシマが生み育ててくれました。ですから、今後はそれぞれのシマの遺産(自然・文化・歴史など)を学習し、継承、発展させていくことが重要だと思います。そのために、奄美各地の学校教育と社会教育が連携して、それぞれの郷土教育のさらなる充実を図るための取り組みが必要であると考え、ここに陳情いたします。

 

2 〔陳情項目

(1)奄美の環境教育について。

奄美固有の自然、多様な生態系、先人たちの係わり方などを、わかりやすく住民に教えてください。

(2)      奄美の郷土教育について。

奄美独自の伝統文化の特徴や重要性を、わかりやすく地域の住民に教えてください。

(3)奄美の歴史教育について。

類を見ない奄美の複雑な歴史を、わかりやすく地域の住民に教えてください。

 

3 〔陳情の理由〕

 (1)奄美の環境教育

なぜ、奄美が「世界自然遺産」の候補地となっているのか、また、ユネスコから評価・認定されるためには行政と住民は何をしたらいいのか、してはいけないのか、ということなどが住民には周知されていません。たとえば、ブックレットやDVDなどの教材で具体的に解説し、体験させる必要があると思います。

(2)奄美の郷土教育

奄美のシマ島には重要な無形文化財が数多くあります。これらの伝統文化は継ぎ手がいなくなればやがて滅んでしまいます。実際、ユネスコは2009219日、「シマグチ」は日本語の方言ではなく、国際的な基準では独立した「奄美語」であり、「消滅の危険」にあると発表しました。各地の「シマグチ、シマ唄、シマ踊り、シマ行事」などを守るための教育は特に急を要する課題だと思います。奄美の教育界では、戦前から復帰後にもシマ口の使用を禁止してきた責任があるからです。

(3)奄美の歴史教育

奄美群島はなぜ鹿児島県の行政管理化にあるのか、いつからそうなっているのか、その間、奄美ではどのようなことがあったのか、1609年以前の歴史も含めて、奄美の出身者たちは、ほとんど知りません。奄美の歴史教育というものが全くなかったからです。瀬戸内町におかれては、『瀬戸内町誌』のダイジェスト版(副読本)などを分かりやすく作成して地域住民に広報することも必要と考えるからです。

 

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▼一夜漬けであり、他の市町村へはもう少し時間があるので、修正がでてくるかと思われます。
でも、基本的には変わらないでしょう。