コラム酒池本林 怪しい店主の近況報告です。

「シマ喪失者(2)」

「シマ喪失者(1)」を書いた8月19日の夜に、下佐大熊自治会主催の恒例の「黒潮祭り」に子どもたちと出かけた。今年はマツリが重なったため、夜店が三店しかなく物寂しい。いつもは10店以上は大和風の唄や踊りの合いの手に、シマの唄や踊りが花を添えていた。

ヨーロッパ興演が間近の若手ウタシャのホープ・中(あたり)孝介君が、笠利町の「あやまる祭り」の舞台のあと、本人のシマである(?)サダイクマの祭りに駆けつけて3曲ほど唄っていた。 
最後に新民謡に八月踊り風のふりつけで全員が踊ったあと、六調でオヒラキ……。

ぼくが住んでいる上佐大熊は約450戸に自治会はひとつだが、下佐大熊は約550戸に自治会が3っつもあって、自治会活動が盛んである。ぼくは今年「上佐大熊子ども会」の会長に(アミダ!で)なったため、自治会の行事にも参加しなけらばいけなくなった。

奄美に帰って20年、ほとんど参加してこなっかたのは、ヌガカイ(なぜだろうか)?
この町ではおそらく一番古い家に生まれたひとりとして、町のマツリに意欲がわかないで来つづけたのはヌガカイ?
酒と本の世界にだけおぼれていたのはヌガカイ?

そのへんの大きな疑問が、実はこの8月19日の「黒潮祭り」でナゾがとけたのだ!!(つづく)

2000/08/23(旧・平成12年7月24日・うし・赤口・処暑)


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