★神谷裕司氏よりのコメント(2002年1月4日受信分)
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森本さま。
浜田太さんの「村」の書評、読みました。
浜田さんの仕事は、大したものだと思い、尊敬もしますが、たしかに、森本さんが言
うように、奄美における稲作の位置付けをはっきりさせたうえで考えないと、見落と
すものが多いのでしょうね。奄美では、稲作の前の「粟」の儀礼も、稲作儀礼の中に
残っていますよね。最近出た谷川健一の「柳田国男」(岩波新書)の中で、谷川は、
稲作中心の柳田の考えを批判する文脈で、奄美の儀礼を引いていました。
ところで、この書評は、南海などにも書いているのでしょうか。こうした建設的批判
の書評が、オープンにかわされるようになるといいですね。
とりあえずご感想まで。                          神谷。

★浜田太氏からの釈明(2001年12月30日受信分)

あまみ庵様

 去る12月26日,私の写真集「村」出版祝賀会で平瀬マンカイを
行っていただいたことについて、森本さんからのご批判について
釈明をさせて頂きたいと思います。
 このような神々しい祭りをホテルの舞台でやることはいかがなものだろうか?
とのご批判でしたが、この度の写真集は秋名のことを取り上げたことでもあり
この祭りは文化祭などでもおこなわれたと聞き、お願いできるのではとの判断で
保存会のみなさんにお願いして祝賀会に入る前に(決して余興ではありません)
行っていただきました。
私としましては、秋名にこんな素晴らしい祭りがあることを会場の皆さんに知って
頂きたい思いでお願いした次第です。けっして、見せものてきにお願いしたつもりで
はありません。おおくの皆さんが感動したしたとおっしゃていただきました。
しかし、森本さんのように不快感を味わった方もおいでかもしれません。
そのことを思うと軽率だったと言えるかも知れません。
すべての責任は私にあります。
関係者のみなさんへ不快感やご迷惑をかけたことは私の意とするところではありませ
んのでこの場をお借りしてお詫びいたします。
 また、私の写真集へのご批評については今後の課題として考えていきたいと思いま
す。
                                      浜田太
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