こんな本入りました!

[1999.03.10]
3月28日に名瀬市で昨年発掘調査が行われた小湊・フワガネク遺跡のシンポジウムが開かれます。
部数は限られると思うのですが、このシンポジウムでの資料集を当店で販売予定していますので、販売予告を兼ねて、開催のご案内を掲載します。
予定にはまだ組まれていませんが、シンポジウム終了後、島唄も聞けるかもしれません。
お詫び:資料集の一般販売が取り止めとなりました。シンポジウム会場でのみの販売となります。(1999.03.11)

第2回奄美博物館シンポジウム
サンゴ礁の島嶼地域と古代国家の交流
 ヤコウガイをめぐる考古学・歴史学』
奄美諸島の知られざる歴史が今よみがえる

私達は国家形成という歴史上の重大イベントが発生した沖縄本島をいつも歴史舞台の中心として考えていたのではないだろうか。
都の貴人達が珍重した美しいヤコウガイ。 ヤコウガイ産地として奄美諸島が注目されている。琉球王国の成立以前、知られざる歴史が奄美に存在していた。
新しい歴史の扉を開くジンポジウムの試み。

奄美から問題提起する琉球孤の新しい歴史像

日時
平成11年3月28日(日)
午前9:00〜午後5:00
会場
名瀬市中央公民館金久地区分館
趣旨
(1)全国規模で注目が集まりはじめている小湊・フワガネク(外金久)遺跡の発掘調査成果について、専門家達による検討の機会を設けて、新しい情報発進に努めていく。
(2)奄美史の空白聞かんとされている古代〜中世並行期について、小湊・フワガネク(外金久)遺跡の発掘調査成果等に基づいた新しい歴史研究を進め、地域史(郷土史)としての奄美史を深めていく。
(3)シンポジウムを一般公開することにより、参加者全員が新しい研究情報を共有できる機会とする。またそうした歴史研究の材料となる文化財の重要性を啓発普及する機会とする。
研究課題
(1)奄美諸島固有の在地土器として知られる兼久式土器は、弥生〜平安時代という漫然たる年代理解が行われており、年代尺度として十分機能していない。小湊・フワガネク(外金久)遺跡の出土土器は、兼久式時の編年研究を推進させる重要資料と思われる。当該資料の検討を基礎として、兼久式土器編年の再考を図りたい。
(2)奄美大島北部から確認されているヤコウガイの大量出土遺跡に、主として文献史学側から強い関心が集まりはじめている。律令国家のいわゆる南島地域に対する係わり方や島嶼社会の在り方等を、文字史料・考古史料の検討を行いながら新しい歴史像の提起を図りたい。そしてヤコウガイをはじめとするな南方物産の新しい交易像を探りたい。
講師
山里純一(琉球大学)
「古代南島の貢進・交易物-赤木・夜光貝・檳椰(蒲葵)の貢進と交易物-」
池田榮史(琉球大学)
「沖縄・貝塚時代後期における土器編年と年代的位置付け-奄美・兼久式土器との係わりをめぐって-」
永山修一(ラ・サール学園)
「平安後期〜中世の螺鈿と南島認識をめぐって」
高梨修(名瀬市教育委員会)
「いわゆる兼久式土器と小湊・フワガネク(外金久)遺跡の比較検討」
主催
名瀬市教育委員会
入場料
無料。当日、シンポジウム資料集をご希望される方は、代金が必要となります。
主なスケジュール
午前:各講師による問題提起(講演)
午後:討論・総括
連絡先
名瀬市奄美博物館(TEL:0997-54-1210)
名瀬市中央公民館金久地区分館(0997-53-5698)

(mizuma)

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