2016年度一般社団法人阿久根青年会議所ホームページ 本文へジャンプ



青年会議所は毎年1月1日に理事長を交代する制度(単年度制)を採っております。
本年の理事長、宮崎是彰君の所信を是非ともご一読ください。

活溌溌地 活気あふれるJCに

2016年1月1日

一般社団法人 阿久根青年会議所

2016年度 理事長所信
           2016年度理事長  宮ア 是彰

はじめに

 

長島町の人間は平家の子孫を自称している方は多くいます。実は我が家もそうです。かつては名前の通り宮崎県に住んでおり、源平合戦に負けたので長島まで逃げてきたのだそうです。平家物語の一節に盛者必衰の理という一節があるように、今も昔も生き残るという事はなかなか大変で、しかもわざわざ理だというだけあってこれは多くのことに通じる部分があるようです。例えばJR鹿児島本線が阿久根の地を走っていた頃、特急つばめという電車が阿久根駅に止まり多くの乗客が利用しておりました。そして牛ノ浜海岸に差し掛かると『こちら牛ノ浜海岸線は鹿児島本線沿線では一番の景色と言われております』というアナウンスが流れ、多くの乗客がその車窓を眺めていたものです。また、天草と長島を結ぶ天長フェリーというものがありまして鹿児島~長崎の物流を支える重要航路として多くの人や物流トラックが列をなして利用していました。ほんの十数年前の光景です。現在はどうでしょうか。九州新幹線開通に伴い鹿児島本線の一部は肥薩オレンジ鉄道となり地域の足として利用されていますがかつてほどの乗客を運ぶことはできていません。また天長フェリーも高速道路の整備が進んだことでかつてほど人、モノを運ぶことはなくなってしまいました。このような環境の変化は地域に大きな変化をもたらします。現在、南九州自動車道の整備が着々と進み阿久根ICから野田ICが部分開通するなど再び交通アクセスが変わろうとしています。我々、阿久根青年会議所は阿久根・長島地区を活性化させるべくこの環境変化を奇貨として改めて団結し活気ある青年団体となり、地域の歴史、文化そして産業を学び、地域の魅力を発掘し、多くの人に発信していくことが必要です。

 

 

地域の魅力の発掘、発信

 

地域の魅力を考えた時、真っ先に思い浮かぶのは東シナ海を望む美しい自然。伊勢海老やウニ、鰤といった海の幸、文旦、ジャガイモといった山の幸であり、それらを利用した多くの郷土料理や焼酎などの文化。そして、この地域を語るには欠かせない阿久根砲にみられるような北薩の重要な港町である阿久根ならではの数多くのドラマ、阿久根~長島にかかる黒之瀬戸大橋開通に伴う多くの出来事、そして天草から薩摩に組み入れられるなど県境の島である長島ならではの歴史など先人たちが作りあげた多くの歴史が思い浮かびます。しかし、このように魅力ある地域ですが自身や地域住民が最も地域の魅力を知っているとは限りません。むしろ、住み、暮らしているからこそ気が付いていない魅力、特色があるのかもしれません。阿久根青年会議所はそんな地域の魅力を発掘するために黒之瀬戸急潮横断遠泳大会や神輿巡行だけでなく、阿久根市民、長島町民と積極的に交流を深め、地域住民の様々な視点による地域の魅力を発掘するだけでなく、青年会議所のネットワークを生かし、多くの青年会議所メンバーとの交流を進め、他の地域からの視点、他の立場、職分などの多くの視点から地域を見つめることで地域の魅力を発掘することにつなげます。

また、その魅力をどう発信していくのか重要です。その為には地域住民、他団体との連携だけでなく行政機関との連携も必要です。多くの住民や行政機関と連携し地域の魅力を住民だけでなく他地域住民に伝えていくことにつなげます。

 

 

活気ある青年団体に

 

阿久根青年会議所は2016年度で36年を数える歴史ある青年団体です。しかし、現状では多く地域住民に認知される活気あふれる青年団体であるとは言えません。これは規模という面では県内最小の青年会議所であり、活動するエリアも阿久根市近郊のみと近隣の青年会議所と比べ広いわけでもありません。私は地域住民に認知されるような活気あふれる阿久根青年会議所となることが地域活性化の原動力になると考えます。

スローガンに書かせていただきましたが活溌溌地とは活気あふれるさまを表す言葉です。まず地域社会に活気を与える団体であるためには自身も活溌溌地である必要があります。そこで阿久根青年会議所は青年会議所という組織のネットワークを生かし会員自身の成長を促し、青年会議所メンバーとして恥じない地域だけでなく全国、そして世界に誇れる人格に鍛え、地域住民や行政機関、他の団体と積極的に交流を深めることで活溌溌地のある青年団体として再構築します。さらに地域経済の一端をになうものとして地域経済人として地域活性化に当事者意識を持ち、他団体、地域住民との連携を図り、地域活性化に向けた様々なアイデアを出し合い、そのアイデアを磨き、実現可能なものに再構築する中で地域活性化に不可欠な大きな人の輪を育て地域住民から認知される頼れる青年団体とします。

今後、40年50年と阿久根青年会議所が歩みを進めていく中で青年としての英知と勇気そして情熱をもって地域に欠かせない一員となるために先人の知恵を学び、地域の魅力を知り、100年後の子供たちに誇りをもつことのできる社会を築く歩みを進めていく阿久根青年会議所を会員と共に作っていきます。

 

基本方針

・地域住民や他団体との連携、交流による地域の魅力の発掘、発信

・地域の歴史、文化の発信

・青年会議所のネットワークを利用した人材育成

・地域住民との交流を通じた組織の活性化

・行政との連携を通じた地域活性化案の構築