2005.5.18

 またLAVA特製DVDを送らせていただきました。今回はLAVAメンバ−以外にも選手の皆さん等へも配ったのと、沖縄での試合も一緒に送るつもりだった事もあり、かなり遅れてしまいました。結局沖縄行きは諸事情により断念せざるを得ず、撮影が実現しなかったのが残念です。

 やっぱり主役は選手の皆さんですから、邪魔でなければ選手の皆さん等へは御渡ししていきたいです。前田前監督さん達にも送ったし、だんだん枚数が増えていまして、だいたい一試合につき百枚位ダビングする感じです。

2005.4.19

 LAVAメンバ−・県内外マスコミの方々向けにLAVA特製DVDを送らせていただきました。その数40通。仕事の都合等様々な事情もあり、結局発送まで一週間以上かかってしまいました。迷惑でないようであれば、今後も続けたいと考えています。


 とりあえず、私が感じた各チ−ムの印象(順不動)

・ヴォルカ鹿児島・・・御世辞では無く、去年に比べ力が増した印象。特に新加入の藤田選手は素晴らしい。久々に相手に強いプレッシャ−を与えられる選手を見た気がする。ありがとうアルエット!アルエットの宝は我々が貰った!
 上からの強制ではなく選手ら自らが運営する分、以前より柔軟な采配に期待したい。二戦目に動きがガクッと悪くなったのは懸念材料。諦めないという高いモチベ−ションを持ち続けていけるかが鍵か。優勝を狙う力は充分ある。

・新日鉄大分・・・私が今期注目しているチ−ム。非常にバランスが良く、「負けない」試合が出来るチ−ムだと思う。充分優勝を狙える力を持ちつつ、派手な周囲に埋もれてノ−マーク状態になっている憎い存在。

・FC琉球・・・真っ黒でごつい。始めて見た時の「ラモスかりゆし」を思い起こされる「恐怖」を感じさせるチ−ム。私のトラウマなのか、中でも「フットサル日本代表」のリカルド選手はピカイチ。日本フットサル代表は一年中代表合宿をしてもらえると嬉しいのだが。選手の皆さんは我々にも爽やかに挨拶をしてくれ、憎めない。

・ロッソ熊本・・・思っていたほど「抜け出た存在」ではないと思う。個人は力があるが、チ−ムの完成度はとても低く、いかに速くチ−ムを完成させる事ができるか監督の力が試される所。前半戦をいかに優位に乗り切れるかが勝負どころか。直接関係は無いが、ここを見ていると新生かりゆしを短時間で育て上げた加藤久氏の力がいかに凄かったかが分かる。

・NW北九州・・・敵として、攻撃に怖さを感じるチ−ム。早い時間帯で先制点を取るパターンにはまってイケイケ状態になれば怖いものなし。優勝を狙う戦力は有る。

・沖縄海邦銀行SC・・・なんか去年より強くなっている感じ。攻守のバランスが良い。私としては、監督さんの熱血っぷりが大好き。上位を狙うチ−ムは要注意。舐めてかかると痛い目にあうだろう。

・三菱重工長崎SC・・・初戦こそミス連発で散々だったが、ヴォルカ戦では実力をいかんなく発揮(泣)。自チ−ムぺ−スに持ち込めれば上位とも五分に戦える。

・沖縄かりゆしFC・・・ちっちゃい。細い。以前の「九州リ−グに君臨した恐怖の帝王」の面影は全く感じられない。切ない気持ちになってしまう。残留が目標になりそう。

 サン宮崎・Vファ−レン長崎は試合を見ていないので分かりません。

 今週末は鴨池にて今年初のホ−ム戦です。楽しくしっかり応援しましょう。

2005.4.11

 宮崎での2連戦は、私が応援をはじめてから初の、2連敗からのスタ−トとなりました。でも悪い気はしません。いやむしろ嬉しい気持ちが勝っているくらいです。

 俺達のチ−ムが帰ってきたんだ!!


 去年までのチ−ムをことさら悪者にする気は無いんですが、正直言って去年の私は応援活動が苦痛で仕方がありませんでした。始めのうちは自覚がなかったんですが、後半になるにつれ、嫌でも無気力になっている自分に気が付かされました。なぜだろう、当時は不思議と自分でも事態が理解できていませんでした。応援そのものやHPの運営等、全てを誰かに代わって欲しかった。もう捨ててしまいたかった。でも義務感や責任感、体面からそれが出来ないでいた。

 反則が多くなり、カ−ドが増えても始めの内は「勝ちにこだわるがこそ」と理解もしていたつもりでした。しかし地元開催での、うってかわったようなクリーンなファイトを見るにつけ、「え、じゃあ他所でやってるあのダ−ティーさは何なの?プレイのスタイルに自信と誇りがあるなら地元でも同じようにやればいいじゃん。もしかして後ろめたいとでも思ってるの?」という疑問と不信感のような感情を抱いた覚えがあります。
 試合開始時、選手達は必ずと言って良いほど遅れてピッチに出て来ました。相手の選手達はどう感じたでしょう。はたして尊敬すべき相手として認識してくれたでしょうか。当のヴォルカの選手達もバツが悪かったでしょう。原因は選手達ではありません。単に前田前監督の話が長かったからでした。なんてくだらない理由なんでしょう。試合開始が遅れるという事は運営に想像以上の悪影響を及ぼすのです。試合終了が遅れれば会場を借りた約束の時間内に開催を終える事ができず、費用や信用の問題にもなりかねません。これで試合前から相手チ−ムのみならず、審判団と運営側両者をも敵に回すかのような、異様な雰囲気で始まる試合が、まるで当たり前であるかのような状態になってしまいました。
 誰かが一言「間違ってますよ。改善しましょう」と言えば済んだかのような話です。実にくだらない。話しを少し短くしよう。たったそれだけの事が出来ないのです。なぜその一言が言えないのだろう。選手の気持ちは私には分かりません。体験を完全に共有出来ていない人達の気持ちを正確に理解できるほど頭は良くないからです。逆に当時の自分の気持ちは覚えています。当時の自分には「間違っている」と言えなかった理由がありました。「そんな事言えない」と感じていたんです。

 前田前監督は必死でやっていました。監督として招かれたにも関わらず、実態は監督業とは名ばかりで、営業・事務・雑用から選手としての仕事まで、ありとあらゆる業務を背負っていました。「お金を貰っているのだから当然だ」と言ってしまえばそれまでですが、サッカ−しか知らない人が企業相手に営業をするというだけでも大変なものです。GKが恒松選手一人となった時、清掃作業中に廣濱選手から「監督がGK練習をしている」と聞いた時には涙がでそうになったものです。前田前監督も待遇だけ考えれば、もっと条件の良い居場所はあったはず。それでも必死になってやってくれている。
 そんな人相手だと思ったから「そんな事をいったら申し訳ない。頑張ってるんだし、もっと環境が良くなって監督に専念できる環境になるまでは、多少変と思われるやり方かもしれないが、本業の監督業位好きなようにやらせるべきなのではないか」と思っていたんです。

 しかし、今になって分かるのですが、結局は言いたい事一つ本音で言えない関係しか築けなかったのかもしれません。前田前監督は結構本音で話してくれたと思います。「何で応援団は増えないのか。君の努力が足りないんじゃないか」みたいな事を言われた時はさすがに腹がたちましたが(笑)。今になって言わなかった事を後悔しています。変な気など使っている場合ではなかったんだ。もしかしたら選手の皆は言いたくても言えなかったのかもしれない。それに対して、少なくとも自分は言いたい事を好きなだけ言える、御気楽な立場に居たのです。でも何も言わなかった。これではまるで、「チ−ムメイトがボ−ルを持っている時にもかかわらず、フリ−だとも後ろが来てるだとも何も言わず、ボ−ルを取られる様をヘラヘラして見てるだけの、糞使えないDF」みたいじゃないか。水着にならない井上和香じゃないか。ハッスルをしない小川じゃないか。まるでセント−ンをしないヒロ斉藤じゃないか。居る意味がないじゃないか。駄目じゃあないか。


 めちゃくちゃ話が飛躍するんですが、まあ最後まで聞いてください。
 朝鮮は日本に負け、日本はアメリカに負けた歴史が有ります。朝鮮の人達はしょっちゅう日本に文句を言ってきますし、日本側は「こいつうぜ〜」とか本心では思いながらも「話し合いましょうね」と人ヅラ良く「良い人」を演じつつ当たり障りの無い対応をする訳です。常日頃「なんでこんなに執念深く昔の事を言ってくるんだろう」と疑問に思ったものですが、今思うに、これは「自己のプライドを回復させようとせんが為の行動」なのではないかと考えたんです。
 要するに、自分は戦って負けたと。でも自分は間違っていない、相手が悪で自分は善なんだけれども力及ばずに負けたのだと。それだったらプライドは保てる訳です。「悪に負けたのだから、次はもっと力を付けてリベンジしようぜ」と、そちらの方にエネルギ−を向ける事ができるんですね。でも日本の対応はこの思惑とは違い、どちらかと言えば「話し合いにも応じます。謝罪もします」という、どちらかと言えば良い人、善人そのものの対応な訳です。朝鮮の人々にとって日本は悪の存在でなくては、自分達が善だという理屈が成り立たず、困った事になるんですね。ですから、この理屈から言えば日本は朝鮮からの要求に対しては「はあ?悪い事をした?ああしたよ、でも保障問題は法律上解決してるでしょ。なんか文句ある?」位の態度で臨んだ方が、結局は相手の為にもなるのだという事になります。
 これは日本とアメリカの関係に対しても言える事で、アメリカから「自由と民主主義を施してやったのだ。勝った我々が正義で君達は悪だから負けたんだよ」という態度を感じるからこそ、「自分達は負けた上に悪だったのか」という、日本側のプライドが保てない状態に陥ってしまっているとも言える訳です。例えばブッシュが「原爆は戦争を早期終結させるために仕方なく使用しました。結果、戦争も終わり日本の地にも自由と民主主義が訪れたのです」と言えばムカツクけど、「原爆?ああ、ぶっちゃけアジア人何人死のうが知ったこっちゃなかったし、いい実験にもなったしさ、いいんじゃねえの。文句あんの?」とか言ってくれれば、非常にファイトが沸いてきたりすると思うんですね。これはやはり、自己のプライドが確立される条件がそろったため、安心感・充足感が感じられる理由からなのではないでしょうか。
 ちなみにこの理屈が正しいとするならば、プライドを失ったまま何も行動を起こそうともしない人が多い(と思われる)日本の人々よりも、悪あがきと分かっていても何とかしようともがいている、行動を起こす韓国の人々の方が、私はどちらかと言えば好感が持てる気がします。なんちゃって。


 結局、去年の終盤から今年の初めにかけての、私自身の「なんとも表現しづらいほどの虚脱感、無気力感」の原因は、応援者としてのプライドが保てなかったがためではなかったのだろうかと。要するに「チ−ムは負けた。監督・コ−チも去った。敗北したチ−ムは決して胸を張ってフェアプレイを語れるプレイはしておらず、正しい、善とも言えない、むしろ悪玉だった」という風に、「負けた上に悪かった」というプライドが崩壊してしまう条件下にあると自覚していたからこそだったんだなと、理解できたんです。
 そんでもって、先日の宮崎でのプレ−を見て、「フェアなプレイをしている。目標に向かって頑張っている」と思う事が出来た為、「負けたけど間違ってはいない。次はもっと力を付けて頑張ろうぜ」という、真っ当な気持ちに戻れたと、実に二年ぶりに、あのチ−ムが帰ってきたんだと、そう思う事が出来たからこそ、嬉しさがこみ上げてきたんだなと、今、やっと理解というか、気持ちの整理が出来たつもりです。