夢尽蔵


夢尽蔵
    種子島酒造(株)  西之表市西之表13589の3
    ゲットした日:平成11年6月末頃


  「夢尽蔵」「種子島しま茜」と同じく、種子島に伝わる門外不出の安納芋から出来ており、酒造会社は「久耀」で紹介した種子島酒造になっている。
  西之表酒類販売同友会のプライベートブランド製品で、南日本新聞の記事を見て注文したのであるが、製造方法は「種子島しま茜」と異なり、黒麹作りの亀壺仕込みになっている。そして割水には種子島名水「甲山水」を使用してライトタイプの焼酎に仕上げたとラベルには書いてある。
  普通の芋焼酎よりもさらに芳醇で甘美な薫りを放ち、生で味わうと、あっさりとした口当たりながら、糖度の高い唐芋(安納芋?)の味わいが口中の粘膜を潤すと言った感じになる。チビリチビリと楽しむのには極めて味わい深いものがある。
  これをロックにすると、芳醇感はやや軽減するものの、軽い口当たりは芋焼酎初心者でも充分楽しめそうである。
  同じ安納芋で出来た「しま茜」より生及びロック系では飲みやすい。やはり黒麹の影響なのだろうか?
  次にお湯割りで飲んでみると、芋焼酎独特の味わいがグンと引き立ち、筆舌に尽くしがたいほど旨い。これは「しま茜」にも共通しているが、原料の持つ個性をそのまま味わいに昇華している点が十分に評価されて良いと思う。
  この二つの焼酎、通販だけではなく、県本土の酒屋に陳列され、誰にでも購入できるようになれば、その秀逸さが多くの人に知れるところとなると思うのだが・・・